夢みるピーターの七つの冒険
2005年12月3日 読書
ISBN:4120032000 単行本 イアン・マキューアン 中央公論新社 2001/11 ¥1,890
子供は面白いが大人はちっとも面白くない、という本を子供に読み聞かせることにうんざりしている大人たちへ朗報。もうあれだ。無理に子供に合わせなくて良い。本当はちっとも面白くない本を抱え、イノセントだとかノスタルジーだとかで自分を騙し、「子供の本は素晴らしい」などと無理矢理思い込まなくても良い。
大人も子供も楽しめる本がここにある。
ありがとうイアン・マキューアン。
ピーターは空想好きな男の子。人形に襲われ、ネコになって喧嘩に勝ち、赤ん坊と入れ替わり、いじめっ子の謎を解き明かす。どの短篇も面白いが、赤ちゃんになったときの積み木に夢中になる描写がとりわけ笑える。赤ちゃんにされたことに対して周りの大人たちに抗議しなくては、と思うのだが、ふと傍らを見ると何とも言えない魅力的な黄色をした
三角の積み木が!!
こんな素晴らしいモノがこの世にあったとは!!この形!この色!手で持って遊ぶだけなんて勿体無い、体中、口の中まで使って全身でこの積み木を感じなくては!!って抗議するのも忘れて無我夢中で遊ぶんですよ。遊んでる場合じゃないのに(笑)。いやはや笑える。大人になったらなったで今度は、常々下らない、意味がないと思っていた「散歩」をなんと自分から提案するピーター。「散歩に行かないか?」散歩!!散歩だって?!自分で言っててびっくりするピーター(笑)。うんうん大人にとっては散歩ってそんなに不自然な行為じゃないからね。ましてやきれいな女の子と一緒のときなんか。すすんで散歩に行きたがる君の気持ち、お姉さんよく分かるよ。
いじめっ子の章では、なぜみんなが彼を恐がるのか、ふとしたことからそのからくりを見抜き、謎を解き明かしてしまうピーター。その手腕はかなり見もの。第2章の「ネコ」あたりからぐんぐん面白くなってくるので、試し読みの方はぜひそこまで。これは子供に聞かせてやっても相当ウケると思うぞ。
子供は面白いが大人はちっとも面白くない、という本を子供に読み聞かせることにうんざりしている大人たちへ朗報。もうあれだ。無理に子供に合わせなくて良い。本当はちっとも面白くない本を抱え、イノセントだとかノスタルジーだとかで自分を騙し、「子供の本は素晴らしい」などと無理矢理思い込まなくても良い。
大人も子供も楽しめる本がここにある。
ありがとうイアン・マキューアン。
ピーターは空想好きな男の子。人形に襲われ、ネコになって喧嘩に勝ち、赤ん坊と入れ替わり、いじめっ子の謎を解き明かす。どの短篇も面白いが、赤ちゃんになったときの積み木に夢中になる描写がとりわけ笑える。赤ちゃんにされたことに対して周りの大人たちに抗議しなくては、と思うのだが、ふと傍らを見ると何とも言えない魅力的な黄色をした
三角の積み木が!!
こんな素晴らしいモノがこの世にあったとは!!この形!この色!手で持って遊ぶだけなんて勿体無い、体中、口の中まで使って全身でこの積み木を感じなくては!!って抗議するのも忘れて無我夢中で遊ぶんですよ。遊んでる場合じゃないのに(笑)。いやはや笑える。大人になったらなったで今度は、常々下らない、意味がないと思っていた「散歩」をなんと自分から提案するピーター。「散歩に行かないか?」散歩!!散歩だって?!自分で言っててびっくりするピーター(笑)。うんうん大人にとっては散歩ってそんなに不自然な行為じゃないからね。ましてやきれいな女の子と一緒のときなんか。すすんで散歩に行きたがる君の気持ち、お姉さんよく分かるよ。
いじめっ子の章では、なぜみんなが彼を恐がるのか、ふとしたことからそのからくりを見抜き、謎を解き明かしてしまうピーター。その手腕はかなり見もの。第2章の「ネコ」あたりからぐんぐん面白くなってくるので、試し読みの方はぜひそこまで。これは子供に聞かせてやっても相当ウケると思うぞ。
コメント