多分小学校の家庭科の授業以来だと思います。

粉ふきいも作りました。

いや最初は肉じゃがの予定だったんですが、肉がないことに気付き、じゃあこないだ作った「じゃがいもドイツ風」(じゃがいもと玉ねぎとベーコンを炒めて最後に酢を回しかけるというもの。「えっ、酢?!」と思うが意外と美味い)にしようとしたところ、さっき「小松菜のにんにく炒め」にベーコンを加えてしまったことを思い出した。ベーコン好きだけど、そこまでベーコン尽くしにはしたくない。そんなわけでいちばんシンプルな粉ふきいもに。なんか「誰も寝てはならぬ」の巴ちゃんレベル料理になってしまったよ。まあいいんだが。粉ふきいも好きだし。

「粉ふきいも=簡単」ということは頭の中でずっと覚えていたのだけど、いかんせん作らないので作り方を完全に忘れていた。小林ケンタロウさんの「はじめてのキッチン」参考にさせていただきました。あまりにも手順が簡単なので、他の本には作り方載ってなかったのだ(笑)。説明読みながら「あーそうかそうか、そうだった。最後に揺すって粉ふきにするんだよね」と思い出し、あっという間に作りました。とさ。10〜15分くらいゆでるから、その間することないと暇ですね(普通はそこでもう一品作るんでしょうよ)。私は小麦粉と砂糖とバターの分量計って、クッキー作る準備してましたよ。「今ある材料で思いつきチョコチップクッキー」これもあっという間に生地が出来た。余裕があったら明日焼きます。

そんでもってジョアン・フルークの「チョコチップクッキーは見ていた」読みます。ヴィレッジブックスって初めて買いました。
ISBN:4062043173 単行本 向田 和子 講談社 ¥1,680

「鶏肉のレモン風味いため」うまーーい!!たれが砂糖と酒とレモン汁だけだったので物足りないのでは、と思ったんだが、レモンの酸味が効いててすごく美味かった。味付け、塩とコショウだけでいいんですね。何でも麺つゆ(三倍濃縮)で片付けようとしちゃダメですね(そりゃそうでしょうね…)。

私の好きな「香りの強い野菜」のレシピがいっぱいで嬉しいよホント。セロリー、大葉ー、ねぎー、茗荷ー、クレソンまである(幸せ)。まあ、嫌いな人が多いので、全部自分用に作るんですけどね。

短大の頃、向田さんに憧れてた私は、向田さんが着てるのと形がちょっと似てるスーツを見つけ、大喜びで着ておりました。短大の卒業式にも着てました。大学に編入してからも、たまに意味無く着てました(笑)。

「あれ、向田邦子を意識してたのか!」
「?そうだよ。なんだと思ってたの」
「ジャクリーン・ケネディ・オナシス………」

あー…ちょっと否定できない。なんか当時は凄い濃かったもんね私。
バナナは…バナナは難しいって以前ブラウニー作ったとき思い知らされてたのに…またパウンドケーキで似たようなもの作ってしまった。

「これバナナ入ってない方が美味しいですね」

その通りだけどハッキリ言うなよ学生。私だって予想外の味にがっかりしてるんだよ。うあああ、見た目美味しそうなのにいいい。ココア生地にしてチョコチップとクルミまで入れたのにいいい。別に不味くもないけど、求めてたのはコレじゃないよなあという味になってしまった。あーあ。カットして生地に混ぜて焼くのは美味しいのに、潰して生地に練り込むといつも微妙な結果を生む…。うーん思ったより扱い難しいんだねバナナ。侮ってたよバナナ。ごめんねバナナ。木の実バナナ。なんでもない。

気合い入れて何か特別なことしようとすると、必ず失敗する人っていますよね。その日のために買った靴で靴ずれするとか、いつもより高い化粧品使って皮膚がかぶれるとか、気をきかせたつもりで相手の大嫌いな料理作っちゃったりとか、まあ私の事なんですけどね。新しい学生入ったのが嬉しくて、うっかり普段作らないものに挑戦してしまった。うーんやはり付け焼刃は脆い。身に沁みた一日でありました。

追伸:えふ先生へ。
前回持って行ったクッキーが甘くなかった理由分かりました。いつも上白糖を使ってるのに、気を利かせたつもりでグラニュー糖使ったせいですよ。アホですねーホント、親の顔が見たいもんだ。
ようやく料理が楽しくなってきました。ここまでくるのに、やっぱり一年くらいかかってますね(汗)。まあ私の場合不器用なので、何やっても基本的にそのくらいかかるんですが。友人たちは、私が何とか格好のついた料理を出せるようになったことより、「(あんなに下手なのに)まだ諦めずに料理続けてたのか!」ということの方に感銘を受けるようです。継続は力なり。

しかし相変わらず揚げ物は下手です。から揚げを中が生のまま作ってしまったことが未だにトラウマで、「しっかり揚げなきゃ!!」という意識が強過ぎ、つい長時間揚げすぎてしまうという。油の温度は大体いいと思うんだけど…引き上げ時が分からない…。そんなわけで本日のメニュー「さばの竜田揚げ」も、見本の写真より大分濃い色に揚がりました。食べてみたら思ったよりいい感じに仕上がってましたが(良かった)。
揚げたてにレモン絞って食べるとホント美味しい。自分で料理するようになってから、レモン、大葉、しょうが、ごま、などを常備するようになりました。その辺があれば大体、私好みの味になるようです。

大根いっぱい貰ったので、またしっぽの方をはちみつに漬けとこうと思います。これ向田邦子さんの料理本にも載ってるし、作ってる人も多いんじゃないでしょうか。大根のしっぽって、いちょう切りにしてレモンの輪切りと一緒にはちみつに漬けておくと美味しいですよね。2、3日冷蔵庫に入れておけば漬かるはず。残りのはちみつの方も、お湯で割って飲むと喉の薬になって便利(喉がいがらっぽい時によく効く)。私は喉がちょっと弱いので、これがあるだけで結構助かるのですよ。
喉が弱いと書くと繊細でか弱い感じがしますが、実際は口開けて寝てるだけじゃないかという気もします。
鈎にも棒にも引っ掛けて
かぎ針編みの処女作、半分くらい出来ました
処女らしくてこずってますが、まあなんとか。

あと11枚ほど編んで繋げれば完成(するはず)。
憧れのモチーフ編みが出来て本当に嬉しいのだけど、

実は早くも棒針が恋しかったりもする。
「村上春樹作品でどの長編が好きですか?」

と書いてあるのに、

「どのながあみが好きですか」ってなんだ??

と真剣に考え込んでしまった。

ここ数日「長編み」「長々編み」などの記号しか見ていません。

苦心の末、さきほどモチーフ編みが3枚繋がりました。

あと35枚です。
やけばできる
そう、焼けば出来るのである。
焦げてるように見えるのは
粉砂糖をふってないからだってば。

完成。歓声。

これでいいのだ。
ISBN:4579206886 単行本(ソフトカバー) 小嶋 ルミ 文化出版局 1999/10 ¥1,470

「秋はタルト」と思い込んでいるのでタルトです。とりあえず生地だけ作って型に詰めて寝かせときました。明日フィリングを詰めて焼きます。ここまでの流れは完璧です。ステップフォード・ワイフと呼んでください。ニコール・キッドマンだと思って私を見て(無理)。

オーソドックスに洋梨のタルトを作るつもりだけど、この本に載ってる「ぶどうのタルト」も珍しくて良いなと思う。焼き上がりの写真が思いの外きれいで心を打たれた。アーモンドパウダーとクレーム・ドゥーブルの生地にきび砂糖を混ぜた「カソナードのタルト」も、シンプルだけど美味しそう。日本の食材でこんなに美味しそうなタルトできると思うと嬉しいですね。タルトの他にバターケーキとガトー・ショコラのレシピもいろんなバリエーションで載ってるので有り難い。私はいっつもきび砂糖とクルミを使った素朴な味のブラウニーを作るのだけど、この本に載ってる、洋酒とオレンジピール入りのしっとりしたブラウニーも美味しそうでそそられます。そーか牛乳を入れるのかー、ふむふむ。タルトが上手くいったら挑戦したい。
小嶋ルミさんの本は「おいしい!生地」(文化出版)もそうだけど、写真がきれいで意欲かきたてられます。説明も分かりやすいし、レシピもよく練られてますね。ここまで至れり尽せりなのに、失敗したらどう言い訳しよう(汗)。

解読

2006年9月12日 趣味
夏場からトライしては挫折してを繰り返していたモチーフ編み。

二ヶ月かかってやっと、

やっと、

説明書の言ってる意味が分かった

ふはははは、読める…!読めるぞ!!

解読できたのが嬉しくて、一晩中編みました。

ときどき何故か設計図と違う柄が出来あがったりもしますが、

これはこれで

もういいことにします。
ISBN:4391128934 大型本 石橋 かおり 主婦と生活社 2004/10 ¥1,260

ああーチーズケーキって簡単だったんだなあああ。ホントにぐるぐるぐるぐる混ぜてるだけで出来てしまった。いつものことながら焼きあがりの段階になって「真ん中の生地ががゆるいんだが、これはこれで良いのか…」と頭を悩ませ、結局20分ほどオーバーして焼き上げ、いい加減飽きてきたので勝手に「もういいだろ」ということにして完成。おおおおおお、美味しかった。

正直に申し上げると初っ端から「クリームチーズをレンジにかけすぎてなんか非常に危険な状態(だってチーズがグツグツいってるんだぜ)」という物凄いスタートだったのだが、私の豪胆な性格とチーズケーキさんの強い生命力によって最終的にはどうにかなった(どうにかした)。いやもう何と言いますか。奇跡はいつでも、君のハートしだい。永井真理子。ミラクルガール。なんとでもいってくれ。

基本のベイクドチーズケーキを作ったんですけどね、なんか初めて満足のいく出来になりました。今までのは作ったのは、ベイクドのはずなのに何故かレア?といった食感で気に入らなかったのだ。よしよし、今度こそ大丈夫。気を良くしたので調子に乗って、ニューヨークチーズケーキやスフレチーズケーキ、レアチーズケーキにも挑みたいと思います。明日にでも取りかかりたいとこなんですが、あんまりチーズづくしだと胃がもたれるのでそれは無理です。

スフレチーズケーキがいちばん手間がかかるんですが、これ私の周りではいちばん人気ないんですよ。今すぐキアヌ・リーブスに「スフレチーズケーキが大好きなんだ。君の次に」とか言って貰わないと、とても作る気起きません。そんなわけで後回し。

最近は暑いからやっぱりレアだな。また見事な奇跡を起こして作り上げたいと思います。次回YAWARAをお楽しみに。
自分では「変な味…」と思ってたチョコチップクッキーも、意外と男子生徒には好評であった。「え?美味しいですよ?」ってそれは、私を元気づけてくれているのかい?それとも単に

チョコなら何でもいいのかい??

1回失敗するとチョコレートに対する苦手意識が定着してしまうので、急いでチョコレートタルトでリベンジしました。これは美味しかったよ。チョコレートのフィリング(タルト生地の中に詰めるもの)って「チョコを溶かして入れただけ」だと思ってる人が多いのが遺憾である。そんなわけないのである。卵黄もバターもアーモンド粉も入ってるし、泡立てた卵白まで入っているのだ。見た目に反して結構手間がかかっているのである。だからもしバレンタインにこれ貰ったら、作った女子をもっと褒めてあげると良いと思います。

「これ、底の生地もロクハナさんが作ったんですか?」

遺憾である。そこまで手抜いたら苦手意識の克服にならんがな。
誕生日(5月20日)にコレが欲しいと言えば良かった…。

この服、エプロン外すとすっごく可愛いんだよ!ローウェストで!
モデルが可愛いから騙されてるだけかもしんないけど!!

毎年毎年、手から万国旗出して「今ーはー、こーれーがー、精一杯☆」とか言われるだけ、というプレゼントで我慢してる私はホント偉いと思います。マギー司郎と付き合ってる気分です。

誰かドンキでいいんで、来年あたりメイド服の一着でも買ってくださいお願いします。>お友達

あんた確か来年で30才とかそういう事情は無視してください。
ISBN:4826105487 単行本 梶原 和男 芳賀書店 1991/12 ¥2,100

「キアヌのように」は、キアヌとジョニー・デップとクリスチャン・スレーターの写真をまとめた本。

……ディズニープリンセスみたいな売り方しやがって。

と思ったけど買う。ブックオフだったからね。最近どうも調子が悪いと思ったらキアヌを見てませんでした。そかそか、禁断症状か。明日あたりTSUTAYAで何か借りてきましょう。

若い頃のキアヌ見てキュンとするあたり、私って結構「田舎のお兄ちゃん」が好きなんだなと思います。
ISBN:457920901X 単行本 小嶋 ルミ 文化出版局 2004/04 ¥1,575

どうやら私は田舎臭いお菓子が好きみたいだ。名前に「カントリー」って付いてたり、説明に「家庭の味」とか書いてあるお菓子は大抵好きである。家族にもウケる。学生にはそんなにウケない。

最近クッキーとタルトばかり熱心に作ってたので、久々にパウンドケーキを作ってみようと思いたった。ドライフルーツをいっぱい入れたパウンドケーキにしようと考えてたが、この本見ててあっさりと気が変わる。「新しょうがのパウンドケーキ」にしようと思う。途端に学生から「えーーーっ」と言われてしまった。味が想像できないらしい。いや私だってできないけど、新しょうがって季節ぴったりだし、昔からしょうがを使ったお菓子にちょっと憧れていたし。「なんですか憧れって」いやほら、外国の本読むとよくしょうがのお菓子が出てくるじゃないか「えっそうなんですか?」えっ読んだことない?「ないです」ないの?「ないですよ」ホントに?しょうがパンとかジンジャークッキーとか、出てこなかった?「初めて聞きました」

年代の差でしょうか

そういやこないだ料理教室行ったとき、ジンジャーがしょうがだと聞いてビックリしてる人がいて、見ているこっちがびっくりしました(笑)。いやでも、知らなくても別に困ることはないか。たぶん。そんなには。料理の先生が分かりやすく説明しようと、「ジンジャーエールのジンジャーですよ」と言ったら更に困惑していた様子。そんな空気に乗じて(?)「死んじゃえ!とジンジャーエール!を聞き間違えるっていう三谷幸喜の映画ありましたよね」とか言ってさらに場を混乱させる私。すまん。思いつくとなんでもかんでも口に出してしまってすまん。

新しょうがの甘煮って、刻んでタルトのアーモンドクリームに混ぜたり、アイスクリームに添えたりしても美味しいんだそうですよ。で、煮汁を無糖のソーダで割ると自家製ジンジャールが出来るんだとか。ほほう。面白そう、やってみましょう。
ISBN:4277661548 単行本 ウー ウェン 雄鶏社 2006/02 ¥1,470

料理教室で坦々麺と海老蒸し餃子を作って以来、やっぱり中華は美味しいなと再確認。肉包(肉まん)も作りたいのだが、ドライイーストを扱ったことがないのでちゃんと一次発酵できるかどうか不安。簡単ですか?
ISBN:4529042235 大型本 日本ヴォーグ社 2006/02 ¥980

料理だ編み物だクラシックバレエだ(実はまだ習いつづけていた)と、すっかり女子らしいイメージを定着させつつあるロクハナ。よしよし、この調子でいきましょう。本当は溶接とかの方が得意だけど内緒にしといてください。

編み物。実は家庭科の中でいちばん得意な分野です。というか料理も裁縫もあかんけど編み物だけは何故か出来る。出来た。多分根気があるんでしょう。さもなきゃ催眠術にでもかかってるのか。同じ作業の繰り返しが多くて、無心でやれて、少しずつではあるが着実に成果が出るところが好きなのだ。機会さえ、いや機械さえあれば「鶴の恩返し」みたいな機織りも是非やりたいところなんだが、残念ながら置き場所がなくて諦めている。あああ、残念だ。残念だ(どうも本当にやりたいらしい)。

この本は、かぎ針編みで易しく編めるコサージュやバッグや帽子、あみぐるみなどが紹介されてて、しかもどれも可愛いのですぐ作ってみたくなっちゃいます。実際すぐ出来るしね(※そうでもないのもあります)。これまでは編み物というと冬限定の楽しみでしかなかったのが、こういう本が出て年中楽しめるようになったのは良いなあと思う。これからは私も一年中活躍したいと思います。気のせいか、ここ数年ビーズアクセサリーなどの勢いに圧されて、編み物はあまり関心が持たれてなかったように思う。それが最近はまた編み物がぶり返した(ぶり返した?)ようなので少し嬉しい。
あとは、仙台にももうちょっと毛糸を扱う店があればなあ…と。いや、あるにはあるんだけど、新商品の入荷が遅いのだよ。客層の多くがおばちゃんだからなのか、ダルマイングス手編み糸の「カフェヘンプ」だとか、パピーの「ミニスポーツ」だとかが見つからない。他の糸でも代用できるけど、なんか、うーん、残念だなあと思う。地方に住んでると一番の難関が実は「材料の調達」だったりするんだよね。どっか良い毛糸屋さん知ってる方いたら教えてください。
ISBN:4579204212 単行本 栗原 はるみ 文化出版局 1992/11 ¥1,554

いろいろと「簡単で美味しい」料理本を試してみましたが、栗原さんのレシピがいちばん使えてしかも美味しい気がする。私好みの食材がいっぱい載ってるせいもあるけどね。ヒジキだとかレンコンだとかセリだとかミョウガだとか。私の周りは和食好きが多いので、この1冊があるとかなり重宝しそう。野菜をたくさん取れるメニューだし、基本的な料理にも実用的な工夫(奇をてらったものではない)がしてあるので簡単なのに美味しい。さすが何度も思考錯誤して作り上げただけのことはある。その成果だけをあっさり頂いてしまって、悪いくらいだ。すいません。そしてありがとう。

基本料理を覚えつつレパートリーも増やせるお徳な1冊。ただし私のように「だしの取り方すらあやふやだ」「野菜や魚の基本的な切り方にもいまひとつ自信がない」という超初心者は、他のもっと基礎的なことを教えてくれる本と併用すると良いと思います。滅多にいないですかそんな人。そうですか。
ISBN:486067104X 単行本 トミタ セツ子 地球丸 2006/01 ¥1,470

この本を読む前、キャラメルクッキーに挑んで散々な結果に終わりました。「いいからまず普通のから作れ」と、誰とは言いませんが友達に言われたのでその通りに実行。

出来たよ!簡単じゃん!すごい美味いし!!

クッキーってのは粉ふるわなくて良いから楽でいいね。何かの間違いじゃないかってくらい小麦粉使うけども。実際粉入れてからもいまいち信用できず、「ホントに混ざるのかこれ?グラム数のとこだけキレイに誤植だったとかないよな?」と疑り深く混ぜてましたが、不思議なことにあれだけ莫大な量の小麦粉が実に上手い具合に混ざるんですよ。あれま。

型抜きは面白いけど結構手間がかかるので、生地を冷凍させてから包丁で切り分けるアイスボックスクッキーが楽でお勧め。配合や手順は簡単でしかもそんなに差がないから、1個覚えると調子に乗ってどんどん作ってしまいます。ただ、簡単とはいえバターを練ったり粉を混ぜたりするのが意外と力使うので、そこは覚悟しとくように。周りに配る場合は、あらかじめ「シナモン嫌いじゃない?」とか聞いておくのが、多分いちばん重要です。
ISBN:4278037465 単行本 脇 雅世 大泉書店 2002/11 ¥1,050

バレンタイン終わってやっと一息ついてます。やれやれ。この本に載ってるお菓子、一体いくつ作ったことか。それもほとんど彼氏じゃなくてバイトの学生と家族の胃に収まったという。いえ、喜んでいただければそれで、自分は満足であります。

簡単でなおかつウケが良かったのはやはり、ブラウニーとチョコレートプリンですね。メレンゲ泡立てたりする手間もないし、卵も余らないし(プリンの場合は卵白が余ってしまいますが)、なんと言っても「どれだけ失敗しても持ち直せる」という素晴らしい利点が。ここで言う「失敗」とは、混ぜ方だとか、材料を入れるタイミングの間違いとか言ったような一般的なミスではありません。もっとこう、予期せぬような恐ろしい事態です。「絶対失敗しない」と銘打つ数々のお菓子作り本の作者も、さすがにそこまでは予想できなかったと思わず認めてしまうような事態です。喩えるなら「シックスセンス」や「猿の惑星」のオチのような…ええー、そうだったのかよ、地球だったのかよ、みたいな。…なんの話でしたっけ。そうそう、私はそういう予期せぬ失敗をよくやるので、さすがにある程度は予想できるんですけどね。具体的にどんなのかというと、一番多いのは「材料を引っくり返す」ですね。「混ぜてる最中に引っくり返す」「型から出す際に引っくり返す」のみに収まらず「皿に盛り付け終わったところで引っくり返す」など。これは相当凹みます。よくやるけどやっぱり凹みます。次に多いのは「オーブンから出した重しを素手で掴んで火傷しかける」。さすがに型を持つときは絶対素手で触ったりしないのですが、「重し」となると何故か気が緩んでしまい、さっさと手で取ろうとしてしまいます。アホとしか言いようがありません。ここで慌てて型ごと落としてお菓子を全滅させたこともあります。我ながら居た堪れない。他にも粉ふるい器で薄力粉などをふるってる際、あやまって「粉ふるい器ごとボウルの中に落下させる」「本に書いてある注意書きを読み忘れる」「コアントローが酒の名前だということを知らなかった」「耐熱容器だと思ってたらそうじゃなかった」「ゴムべらを溶かした」など、なんかもう散々なんである。これ以上書くと人間性を疑われそうなのでもうやめるが。

で、これだけやっても出来るのがブラウニーとチョコレートプリンなんですよ。凄いでしょ?凄いよね。なんと言うかこう、彼らの凄まじい生命力を感じます。未だに3回に1回は「粉ふるい器ごとボウルの中に落下させる」をやってますが、全然ダマにならず、仕上がりにはまったく問題のないブラウニー。……もういっそ、「ふるわなくてもいいんじゃないか」と何度思ったことか。一方チョコレートプリンの方は、作業過程が非常に簡単なので珍しくノーミスでクリアしております。タネを器にガーッと流して湯せん焼きしてるだけなのに、パリパリの層、もっちりした層、トロトロの層、と3段階の味がしっかり出来てしまうから不思議。多分うちのオーブンが優秀なんでしょう。そんなわけで、この本で作るならブラウニーとチョコレートプリンがダントツでお勧めです。失敗しても持ち直せるだけでなく、どれだけめちゃくちゃに作っても何故か凄く美味しい。誰かに作ってあげるときは、作業過程で何があったかは秘密にしておくとなお良いと思いました。
料理教室の無料体験で作ったメニュー、煮込みハンバーグとオニオンスープなど作ってみました。うむ。やれば出来るんだな私。

得意料理が「かき氷」から「煮込みハンバーグ」へと一気に昇格。人類にとってはささやかな一歩だが、私にとっては大きな一歩。良かった。これで冬も大丈夫。

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