スタンド・バイ・ミー
2005年12月21日 映画 コメント (3)
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 1998/10/23 ¥3,990
59年、オレゴン州の小さな町、キャッスルロック。ともに12歳のわんぱく仲間4人が、森の奥で行方不明になった少年を見つけだそうと冒険に出る。しかしこの2日間の冒険は、それぞれ生涯忘れられない思い出となるのだった。
子供の頃にTVで見た人が多いことでしょう。覚えてるシーンは?と聞くと大抵、「線路渡ってて汽車に轢かれかけるシーン」とか「ヒルに吸いつかれるシーン」とか「犬に吠えたてられるシーン」とか「プルートとグーフィーの違いを話し合うシーン」とか「パイの大食い大会」とか答えられます。うん、そうだよね。そこら辺がいちばんインパクトあるもんね。でもね、
そこじゃないんだってばこの映画は!!!!
TVで見てるせいか通して見てない人が多いのが勿体無い。この映画は通して見ないと意味が通じないし、面白さも半減してしまうのだ。「そんな複雑な映画かあ?よくある成長ものでしょう??」って言われそうだけど、いやいや違うんだって!成長というよりはむしろ救済というか…。
主人公ゴーディは、本当は小説を書くのが大好きな少年。彼の父は事故死したゴーディの兄に期待をかけていたため、その死からなかなか立ち直れない。ゴーディに向かって「(兄の代わりに)お前が死ねば良かったのに」などと本気で口にするほど。勿論ゴーディは深く傷ついている。余りに深く傷ついているので、自分では「それほどでもない」と思い込まなければいけないくらいに。彼は親友のクリス(リバー・フェニックス)に向かっても「小説なんてくだらないよ」とうそぶく。そう言うことでしか自分の存在を守れないからだ。そんなゴーディに対し、クリスは「君は才能がある!絶対に小説を書かなきゃダメだ!!」と必死で説得する。クリスは貧しい家の出身で、盗みを働いたこともある。しかしすぐに後悔してそのお金を担任の先生に届けた。すると先生はそのままお金をネコババして、罪だけクリスになすりつけたのだ。彼も彼でまた、絶望している。本当は進学してもっと勉強したい。でも世間が自分をどう見ているか知っている。進学なんて無理だ。
ちょっと、長くなるのでこの2人についてしか書かないけど、こういう伏線をちゃんと知ってないとこの話は全然面白くない。子供たちはそれぞれ深い闇を抱え、一人で苦しんでいる。クリスは進学を諦め、ゴーディは小説を諦めようと必死だ。そのまま進んだら確実にそうなっていく。そんな苦しみから、彼らはお互いを救うのだ。クリスはゴーディを。ゴーディはクリスを。クリスがゴーディに向けて「どんなに素晴らしい才能でも、守ってやる人がいないとダメになってしまう!お前のお父さんが守ってやれないなら、オレが守ってやる!!」って、小説を書き続けるよう一所懸命説得するシーン、すごく泣けてきます。ここを覚えてるかどうかで、この映画は全然印象が違うでしょう。
クリスはゴーディと共に過ごしたこの一夏によって、進学する勇気を得る。彼は大人になり、弁護士になって、いざこざを止めようとしたところを刺されて死んでしまう。ゴーディがその記事を読むシーンで、この物語は終わる。
あのままクリスが進学を諦めていたら?彼はまだ生きていたかもしれない。刺されたりなんてしなかっただろう。でもそんなクリスはきっと、いざこざを止めようとなんてしないよね。彼がこんな最期を迎えるなんて本当に悔しいけど、それでもゴーディ、君はやはり彼を救ったのだと私は思うよ。
(※映画見直せなくて、内容全部確認できませんでした。
細部間違ってたらごめんなさい)
59年、オレゴン州の小さな町、キャッスルロック。ともに12歳のわんぱく仲間4人が、森の奥で行方不明になった少年を見つけだそうと冒険に出る。しかしこの2日間の冒険は、それぞれ生涯忘れられない思い出となるのだった。
子供の頃にTVで見た人が多いことでしょう。覚えてるシーンは?と聞くと大抵、「線路渡ってて汽車に轢かれかけるシーン」とか「ヒルに吸いつかれるシーン」とか「犬に吠えたてられるシーン」とか「プルートとグーフィーの違いを話し合うシーン」とか「パイの大食い大会」とか答えられます。うん、そうだよね。そこら辺がいちばんインパクトあるもんね。でもね、
そこじゃないんだってばこの映画は!!!!
TVで見てるせいか通して見てない人が多いのが勿体無い。この映画は通して見ないと意味が通じないし、面白さも半減してしまうのだ。「そんな複雑な映画かあ?よくある成長ものでしょう??」って言われそうだけど、いやいや違うんだって!成長というよりはむしろ救済というか…。
主人公ゴーディは、本当は小説を書くのが大好きな少年。彼の父は事故死したゴーディの兄に期待をかけていたため、その死からなかなか立ち直れない。ゴーディに向かって「(兄の代わりに)お前が死ねば良かったのに」などと本気で口にするほど。勿論ゴーディは深く傷ついている。余りに深く傷ついているので、自分では「それほどでもない」と思い込まなければいけないくらいに。彼は親友のクリス(リバー・フェニックス)に向かっても「小説なんてくだらないよ」とうそぶく。そう言うことでしか自分の存在を守れないからだ。そんなゴーディに対し、クリスは「君は才能がある!絶対に小説を書かなきゃダメだ!!」と必死で説得する。クリスは貧しい家の出身で、盗みを働いたこともある。しかしすぐに後悔してそのお金を担任の先生に届けた。すると先生はそのままお金をネコババして、罪だけクリスになすりつけたのだ。彼も彼でまた、絶望している。本当は進学してもっと勉強したい。でも世間が自分をどう見ているか知っている。進学なんて無理だ。
ちょっと、長くなるのでこの2人についてしか書かないけど、こういう伏線をちゃんと知ってないとこの話は全然面白くない。子供たちはそれぞれ深い闇を抱え、一人で苦しんでいる。クリスは進学を諦め、ゴーディは小説を諦めようと必死だ。そのまま進んだら確実にそうなっていく。そんな苦しみから、彼らはお互いを救うのだ。クリスはゴーディを。ゴーディはクリスを。クリスがゴーディに向けて「どんなに素晴らしい才能でも、守ってやる人がいないとダメになってしまう!お前のお父さんが守ってやれないなら、オレが守ってやる!!」って、小説を書き続けるよう一所懸命説得するシーン、すごく泣けてきます。ここを覚えてるかどうかで、この映画は全然印象が違うでしょう。
クリスはゴーディと共に過ごしたこの一夏によって、進学する勇気を得る。彼は大人になり、弁護士になって、いざこざを止めようとしたところを刺されて死んでしまう。ゴーディがその記事を読むシーンで、この物語は終わる。
あのままクリスが進学を諦めていたら?彼はまだ生きていたかもしれない。刺されたりなんてしなかっただろう。でもそんなクリスはきっと、いざこざを止めようとなんてしないよね。彼がこんな最期を迎えるなんて本当に悔しいけど、それでもゴーディ、君はやはり彼を救ったのだと私は思うよ。
(※映画見直せなくて、内容全部確認できませんでした。
細部間違ってたらごめんなさい)
コメント
俺も小学生の頃(?)にテレビで見た記憶しかないんです。
覚えているシーンは?と聞かれたら、
「ベン・E・キングの歌!!ゥェンザーナイッ!ハスカーン!ァンホニャラララー♪」
って、もはやシーンどころの話ではないくらい曖昧な記憶しかありません。最初から最後まで通して見るのが大事なんですね。今度DVD借りてみます。5回くらい休憩入れて。
ま、あれだ。歌だけでもしっかり覚えとけ。
ついでに「少林寺三十六房」も見とけ。
つかホント、いま日常ネタなくってごめん。
MIXIのあしあとから来ました。
ロクハナさんは面白い文章を書く方ですね。
図書館員だなんて、素敵ですね。
どんな本を薦められるんだろう?
本も映画も読んだ事ないものがほとんどで、
だから観た事のある“スタンド・バイ・ミー”のところに
書かせてもらってます。
女性がこの映画をこんな風に褒めるなんて少し意外な気がしました。
自分のことは知らないふりが出来ても
大事な人が自分を低く評価していると怒りたくなってきますよね。
“ラヴレター”の豊川悦司は確かに良くないね。
でも僕もそんな機会があったら逃したくないかも。
男は思い込みが激しくて愚劣なのです。
では