VHS ビクターエンタテインメント 1990/04/27 ¥12,285
「恋のドッグファイト」に続き、これもDVDが出てないそうですよ。おかしいな。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督作品の中では、絶対「イヴの総て」より面白いと思うのだが。カーク・ダグラスも出てるぞ。でもダメですか。そう…。
回想シーンで、謎の女性アディの影が登場するたびに、自分は女として絶対負けてると自己嫌悪に陥るヒロインたち。分かるよ、忙しさにかまけて夫の誕生日をすっかり忘れてるところに、アディから夫の大好きな稀少レコードがプレゼントとして送られて来たりするんだものね。たまらんよね。3組のカップルを見比べながら、「えー、なんだよ、結構愛されてるじゃん」とか「うーん、私もこんな感じだな」とか「いやー、ここまで酷くはないよねえ」とか、ワイドショーを見るオバチャンみたいな感じで楽しめます(苦)。3人の妻のうち、誰の夫が駆け落ちしたか予想するのもお忘れなく。幸福な家庭というのはみな似通ったものだが、不幸な家庭というのはそれぞれその不幸のおもむきが異なっている。ってトルストイを引用するまでもないんですけど、金と野心のために結婚した妻と、その妻を愛するが故にすべて受け入れている夫、というカップルにはなんか、夫婦というものの複雑さと深淵を見せつけられたような気持ちであります。奥が深い。私が言うとなんとも底が浅い。
「イヴの総て」は最初からオチが見えてちょっと退屈(その分、わかりやすいっちゃわかりやすいのですが)なのに対し、こちらはもうちょっと捻りが効いてて今見ても飽きないのではないかと思います。人は死なないけど、ヒッチコックのサスペンスを見てるような快感アリ。
遊覧船に乗り込んだデボラ(ジーン・クレイン)、リタ(アン・サザーン)、ローラ(リンダ・ダーネル)3人の妻の許に、アディと名乗る謎の女性から「あなたたちの主人の誰かひとりと駆け落ちします」との手紙が届けられた。既に船は出てしまい、夕方まで帰宅して調べるわけにもいかずあわてるようにも3人。実は彼女らはそれぞれ、夫が自分を捨てるだけの要因を持ち合わせていた…。
「恋のドッグファイト」に続き、これもDVDが出てないそうですよ。おかしいな。ジョセフ・L・マンキウィッツ監督作品の中では、絶対「イヴの総て」より面白いと思うのだが。カーク・ダグラスも出てるぞ。でもダメですか。そう…。
回想シーンで、謎の女性アディの影が登場するたびに、自分は女として絶対負けてると自己嫌悪に陥るヒロインたち。分かるよ、忙しさにかまけて夫の誕生日をすっかり忘れてるところに、アディから夫の大好きな稀少レコードがプレゼントとして送られて来たりするんだものね。たまらんよね。3組のカップルを見比べながら、「えー、なんだよ、結構愛されてるじゃん」とか「うーん、私もこんな感じだな」とか「いやー、ここまで酷くはないよねえ」とか、ワイドショーを見るオバチャンみたいな感じで楽しめます(苦)。3人の妻のうち、誰の夫が駆け落ちしたか予想するのもお忘れなく。幸福な家庭というのはみな似通ったものだが、不幸な家庭というのはそれぞれその不幸のおもむきが異なっている。ってトルストイを引用するまでもないんですけど、金と野心のために結婚した妻と、その妻を愛するが故にすべて受け入れている夫、というカップルにはなんか、夫婦というものの複雑さと深淵を見せつけられたような気持ちであります。奥が深い。私が言うとなんとも底が浅い。
「イヴの総て」は最初からオチが見えてちょっと退屈(その分、わかりやすいっちゃわかりやすいのですが)なのに対し、こちらはもうちょっと捻りが効いてて今見ても飽きないのではないかと思います。人は死なないけど、ヒッチコックのサスペンスを見てるような快感アリ。
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