DVD アミューズソフトエンタテインメント 2000/10/27 ¥5,040
映画「冷静と情熱のあいだ」でケリー・チャンを知ったみなさん、さぞかし「すげえキレイな……顔のデカイ姉ちゃん」と思われたことでしょう。あれは、あれだ、竹野内さんが顔小さ過ぎるんだ。代わりに金城武と並べてみたら、ほーら大丈夫(そうかな)。いやでも実際、ケリー・チャンの身長であのくらいの顔の大きさなら、普通だと思うんだけどな。
「世界の涯てに」実はちょっと好きなんですよ。金城武とケリー・チャンという恒例キャスティング作品では、「アンナ・マデリーナ」や「ラベンダー」なんかの方が有名ですが、私は「世界の涯てに」の方がずっと好きですよ。いやそこまでお勧めするほどの作品かって言われるとちょっと、腰が引けちゃうんだけど、「えー詰まらなそー」とか言われようものなら「そんなことないワヨッ」といっちょまえに闘う構えを見せます。そういう微妙に気に入っている作品です。偏愛ですね。
金城武目当てで見たんですが、どっこいケリーの美しさに思いのほか打たれてしまい、自分でも焦った焦った。あの、最初の方で貧血起こして道路に倒れてるときの清潔なきれいさ加減ていったらなあ。冗談抜きで、天女が落ちてきたか人魚が打ち上げられたかと見紛うばかりで。ホントだってば。なんかこう、うかつに触っちゃいけないんじゃないかとか、なんだか起こすの勿体無いとか(笑)、そういうわけのわからないこと考えてしまいます。不治の病におかされてる役なので、後で思いっきり吐いたりしてるんだけど、なんかケリーは吐いてまでもきれいで驚いた。細い身体と青白い皮膚を見てるだけでどうにも居た堪れず、ひたすらこの人をなんとかしてあげたいなあと思ってしまう。
だから全然不思議じゃないんですよ。土壇場でマイケル・ウォンから金城武に乗り換えようと、その二人が彼女を全然恨まず、彼女の死後も暖かい交流を続けようと、何故か納得してしまうんです。「死期が迫ってるから」っていう理由だけじゃここまで美しい流れは出来ないと思う。やっぱりケリー・チャンの持つ清潔感が絶大なのと、あとはラストの舞台となってるスコットランドの力かもしれないですね。最後にもうこの世の存在ではなくなったケリーが、マイケルと金城武の間をさまよう姿も素敵であった。いちばん陳腐になりそうなシーンなのに、とても良かったのだよ。
ケリーのことばかり書いてしまったが、この作品は金城武もなかなか良い。ダーク金城よりいたいけな金城君が好きな人には堪らんでしょう。初っ端からえらい可愛い登場の仕方で、私も油断して見てたらうっかりハートを射貫かれた。うがあ。那須与一め。ケリー・チャンを探して見知らぬ土地まで出向き、途方にくれてる彼の姿も可愛くて堪りません。そこでそのことをケリーに教えてあげちゃうマイケル・ウォンのフェアさ加減。なんでこの話に出てくる人、みんなそんなにイイ奴ばっかりなんですか。奪い合うばかりが愛じゃないってことですか。
ラストに霧とか雨とか持ってこられると異常に弱い私なので、雰囲気にのまれてるだけという可能性も十分ありますが(そこは認める)、不思議な浄化作用を持つ映画であることは間違いないと思います。
映画「冷静と情熱のあいだ」でケリー・チャンを知ったみなさん、さぞかし「すげえキレイな……顔のデカイ姉ちゃん」と思われたことでしょう。あれは、あれだ、竹野内さんが顔小さ過ぎるんだ。代わりに金城武と並べてみたら、ほーら大丈夫(そうかな)。いやでも実際、ケリー・チャンの身長であのくらいの顔の大きさなら、普通だと思うんだけどな。
「世界の涯てに」実はちょっと好きなんですよ。金城武とケリー・チャンという恒例キャスティング作品では、「アンナ・マデリーナ」や「ラベンダー」なんかの方が有名ですが、私は「世界の涯てに」の方がずっと好きですよ。いやそこまでお勧めするほどの作品かって言われるとちょっと、腰が引けちゃうんだけど、「えー詰まらなそー」とか言われようものなら「そんなことないワヨッ」といっちょまえに闘う構えを見せます。そういう微妙に気に入っている作品です。偏愛ですね。
金城武目当てで見たんですが、どっこいケリーの美しさに思いのほか打たれてしまい、自分でも焦った焦った。あの、最初の方で貧血起こして道路に倒れてるときの清潔なきれいさ加減ていったらなあ。冗談抜きで、天女が落ちてきたか人魚が打ち上げられたかと見紛うばかりで。ホントだってば。なんかこう、うかつに触っちゃいけないんじゃないかとか、なんだか起こすの勿体無いとか(笑)、そういうわけのわからないこと考えてしまいます。不治の病におかされてる役なので、後で思いっきり吐いたりしてるんだけど、なんかケリーは吐いてまでもきれいで驚いた。細い身体と青白い皮膚を見てるだけでどうにも居た堪れず、ひたすらこの人をなんとかしてあげたいなあと思ってしまう。
だから全然不思議じゃないんですよ。土壇場でマイケル・ウォンから金城武に乗り換えようと、その二人が彼女を全然恨まず、彼女の死後も暖かい交流を続けようと、何故か納得してしまうんです。「死期が迫ってるから」っていう理由だけじゃここまで美しい流れは出来ないと思う。やっぱりケリー・チャンの持つ清潔感が絶大なのと、あとはラストの舞台となってるスコットランドの力かもしれないですね。最後にもうこの世の存在ではなくなったケリーが、マイケルと金城武の間をさまよう姿も素敵であった。いちばん陳腐になりそうなシーンなのに、とても良かったのだよ。
ケリーのことばかり書いてしまったが、この作品は金城武もなかなか良い。ダーク金城よりいたいけな金城君が好きな人には堪らんでしょう。初っ端からえらい可愛い登場の仕方で、私も油断して見てたらうっかりハートを射貫かれた。うがあ。那須与一め。ケリー・チャンを探して見知らぬ土地まで出向き、途方にくれてる彼の姿も可愛くて堪りません。そこでそのことをケリーに教えてあげちゃうマイケル・ウォンのフェアさ加減。なんでこの話に出てくる人、みんなそんなにイイ奴ばっかりなんですか。奪い合うばかりが愛じゃないってことですか。
ラストに霧とか雨とか持ってこられると異常に弱い私なので、雰囲気にのまれてるだけという可能性も十分ありますが(そこは認める)、不思議な浄化作用を持つ映画であることは間違いないと思います。
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