DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2003/11/19 ¥4,935

私は映画を見てると、内容を全然理解してないくせに夢中になっていることがよくあって、何年もたってから「うわあ!そういう話だったのか!」と気付き、驚くことがしばしば。

いちばん理解するのに時間かかったのが多分「風の谷のナウシカ」のワンシーン。ナウシカが王蟲と交信(交感?)するシーンです。あの、湖だったか、王蟲の巣のあるところに不時着して王蟲にかこまれ、黄色い触手みたいなのでナウシカが包まれるシーンありますよね。ラストシーンじゃないですよ。ラン、ランララランランラン…ていう曲がかかるところ。あそこでナウシカが王蟲から離れるときに「あの人が生きてるの?!待って!王蟲!!」って叫ぶでしょう。この「あの人」っていうのが誰なのか、ずいぶん後まで分かりませんでした。これ、アスベルのことだったんですね。そういや直前にアスベル腐海に落ちてました(すっかり忘れてた)。だからクシャナと城オジたち残してアスベル助けに行ったのか。今見ると「そうじゃなきゃ何しに行ったのよナウシカ」ってあっさり分かるんですけど(当然ですね)、最初に「ナウシカ」見た当時は全然分かってなかった。分かってなかったけどすぐアスベルの救出劇が始まるので、そっちに夢中になって繋がりを考えようともしませんでした。

多分ここだけじゃなくて、他にもいろいろ分かってなかったと思います。なんでナウシカが人質としてトルメキアの艦に連れていかれなきゃいけないのか、とか。我ながら、平和なとこでぬくぬく育った「おめでたい」子供って感じですね。いくら幼かったとは言え、ちょっと鈍過ぎます。こんなに世界観分かってないのによく見られたな、と今になって呆れるやら感心するやら。それだけ秀逸な作品だったということではあるんでしょうが。

「あの人」がアスベルだと分からなかった、という話を学生にしたら、「ああ!あれってアスベルだったんですか。いま分かりました」と言われました。あ、やっぱり私がおめでたいだけじゃなくて、宮崎さんの演出が分かりづらいのかもしれない(汗)。

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