「ツイン・ピークス」第1回の放送を見て最初に衝撃を受けたのは、なんといっても

「ローラ」の綴りが「Laura」だったことである。

うわあああ!ローラって、ローラって、「Rola」じゃないのかあああ!!絶対そっちの方が「ローラ」って感じなのになあ!(超日本人感覚)と、当時高校1年生の私は思っていた(はっきり言ってアホです)。コーラが「Cola」だもんだから、てっきりローラもそんな感じだろうと。まさか「Laura」でローラだとは。いやー、なんか「小鳥遊」と書いて何故か「たかなし」みたいな。いやそこまで意外でもないけど。とか、そんなどうでもいいことで延々衝撃を受け続けていた気がする。そして未だに「Rola」の方が「ローラ」って感じするんですよね。困ったもんです。

One piece 44巻

2007年1月17日 読書
ISBN:4088742877 コミック 尾田 栄一郎 集英社 ¥410

やっぱり書きますか。書きますとも。44巻はなんと言ってもメリー号の話だと思いますが、

チョッパーのことから書きます。

いつも通りですね。すいません。44巻のチョッパーの見どころはあああああ、「ゾロの脚に噛みついてるとこ」です。ロビンがみんなに「ありがとう」って言った直後ですね。ゾロが「んなくだらねえこと…」とか言うあたりでサンジと一緒に攻撃してます。「がぶっ」てお前(笑)。目立たないとこだけど凄く可愛かった。そーかそーか、大好きなゾロに噛みついちゃうくらい、ロビンが帰ってきて嬉しいかチョッパー。嬉しいよねえ。私も嬉しいです。
チョッパーは普段ゾロに懐いてる分、たまに刃向かうとすげえ可愛いですね。以前ロビンがいなくなったときも、そっけないゾロに対して「まりもばか」とか言ってるシーンでめちゃくちゃキュンときました。あー可愛い。もっとケンカすりゃいいのに(いやいやいや)。

サンジ君がロビンに駆け寄って顔から壁に激突するとこ、何気に感心してしまった。偉いわー。そこまでして笑いを取りに行くなんて(いやロビンを取りに行ったんだろう明らかに)。その後ロビンに抱きつくチョッパーとナミが果てしなく可愛かったのは言うまでもありません。

ちょうど最近、アニメの方でも42〜43巻あたりの話見たんだけど、あれですよ。例の「おれは死んでも女は蹴らん」の後で「おぉ…」って言ってるチョッパーがホントにホントに物凄く可愛いので、みなさんいつか見てやってください(サンジの見せ場完全に無視かいっ)。
あの大事な局面で「女蹴らない」とか言ってる場合かと、騎士道精神(?)には賛否両論あるでしょうが、私は分からないでもないですよ。イスラム教徒が豚食べないようなものですよね。…ちょっと違うか。違うな。

話それまくりましたが(チョッパーを優先したので)、最後にメリー号が来てくれるとこがやっぱりいちばんの見どころです。
外国(欧米)の子供って絶対可愛いですよね、と学生に言われ、ああ言われてみればそうだなあと思った。そりゃ可愛くない子だっているんだろうけど、私の認識としては

子犬や子猫は絶対可愛い

くらいの確率で外国の子供たちはほとんど絶対可愛い。ような気がする。

うちの母は子供が大好きで、赤ちゃんの出るCMが流れるたびに「あら可愛い〜、可愛いわねえ〜」と口に出さずにいられないような人だが(ちなみに「ミミッピ」という耳で計る体温計のCMに出てた赤ちゃんがいちばん可愛かった、らしい)、これが外国の赤ちゃんだとまったくの無反応なのである。特に子供好きというわけでもない私ですら思わず「うわ、かっわいいなあ〜」と言ってしまうような子でも全然興味を持たない。これが長い間ずっと不思議だった。
しかし今日、学生と話しながら子供を子犬、子猫に喩えたことでちょっと見えてきたものがある。私の母親は多分、

「柴犬じゃなきゃダメ」みたいな人なんだろうな。

そう考えたら妙に納得がいきました。

I do.

2007年1月9日 日常 コメント (2)
今年の初夢は、劇団ひとり氏から熱烈にプロポーズされるのを必死でかわす、という、なんかもう、いつも通りの脈絡のない夢でした。

夢の中の劇団ひとり氏は物凄く面白くて(あ、失敬。そういう意味では)、私に「Yes」と言わせるためにあの手この手と巧みにいろんな技を繰り出してきます。私は「うわ、この人すっごい面白いなー。天才だな。でも結婚はしないぞ」という、「賞賛はするけど人生はやらん」という頑なさを最後まで貫きとおしてどうにか防衛。でも中盤は、ところどころ危なかった。油断するとすぐ「あーもお、面白いからいいかー結婚しても」とか思っちゃって。ひとり氏は私の油断を誘うのが抜群に上手でした。まあそれでもどうにか頑張れたのは、最終的に「はい」って言っちゃうとこの人急激にどうでもよくなるんだろうな。だってそういう方が面白いもんなー、流れとして。とどこかで分かってたからですね。

現実では流されまくってても、せめて夢では流されないぞ。

そう心に誓った、元日。

今年の目標はキアヌ・リーブスと結婚することです

(いいから早く目を覚ませ)。
ISBN:4151300015 文庫 アガサ・クリスティ 早川書房 ¥672

あけましておめでとうございます。ありがとうございます。好きです。困ります。本年もよろしくお願いいたします。

年末から引き続きクリスティ祭。読んでない名作がよりどりみどりで、どこから手をつけて良いものか迷います。贅沢な悩み。「スタイルズ荘の怪事件」は言わずと知れたクリスティのデビュー作にしてエルキュール・ポワロの初登場作品。なんてったって嬉しいのは、愛すべきヘイスティングズ中尉の(事件解決にはほとんど貢献しない)奔走。というか迷走。女性の相談に乗っているうちに、同情心と愛おしさから本気で「結婚してください」などと言ってしまう頓珍漢っぷりがもう本当に素敵。私だったら結婚しちゃうかも(笑)。
ヘイスティングズって名前が既にイイですよね。すごく呼び捨てにしやすい感じ。バカにしてるからじゃなくて、愛しいから。

「一人の女性の幸せがかかってるんですよ」と、事件解決に向けても紳士的な態度を崩さないポワロがまたさすがであります。真相が明らかになったときに、自分の愛しい人を庇おうとしていた登場人物それぞれの思いもまた明らかになって、ちょっとキュンときますね。
名前ネタ続きですいません。私がいちばんいいなあと思う芸名はたぶん

タモリです。

森田だからタモリ。くだらない。そこが好きです。こんなに、なんというか力の抜けた、狙ってない(狙ったのか?)、しょーもない、変な、面白いような別に面白くもないような、ちょっと嫌な感じもするイイ名前、あんまりないですよね。あくまで私個人の感想なので他の人はどう思ってるんだかよく分からないんですが(すまん)。

こないだ久々に帰ってきた弟に「タモリって言ったらさ、『いいとも』でも『ボキャブラ』でも『タモリ倶楽部』でも『世にも奇妙な物語』でもなくて、『ウォッチング』だよね」と言われて度肝を抜かれた。

ウォッチング!あったなそんなの。今思い出すとNHKにタモリってだけでなんかもう無性に可笑しい。古い番組なのでさすがの私もあんまり覚えてないのだけど、確か動物(というか生き物?)の生態を紹介する番組だったよね??今思うと当時は何故かそんな番組ばっかり見てました。なんかこう、どことなく「学研」ぽいです、私。

「タモリ」という名前は凄くイイと思うけど、じゃあお前、「タモリ」っていう芸名でデビューしろと言われたら多分凄く嫌です。自分の名前にするにはアクが強過ぎて負けます。そう考えると、こんな(こんなて)名前とキャラが噛み合ってる森田さんて凄いですね。

マンガ家の「吉田戦車」とかも「いい名前だなー」って思います。私ピン芸人でデビューするとしたら「吉田戦車」の名前でデビューしたいです。
ネーミングセンスというものが欠片もない私だが、見るたび聞くたび、「ちょっとイイよなあ」と思ってしまう名前というかグループ名というかトリオ名がある。

レッツゴー三匹だ。

と思ったらレッツゴーの表記は間違いでレツゴー三匹が正しいと今知った。勝手に間違っておいてアレだがちょっと残念である。今の今まで「レッツゴー」と勢いよく振っといて予想外に「三匹」とオチるという構造に思わず笑っていたのに(「いたのに」って言われても。勝手な)。別にレツゴーでもそんな変わらないじゃんと言われそうだけど、いやー、「レツゴー」だと「レッツゴー」に比べて「ためる」時間が短くなる分、オチが来るスピードが早過ぎてイマイチだなあ、とかどうでもいい判定を真面目に下している。もちろん下したところで何も変わらない。

日本人がいちばん強いインパクトを受ける名前って多分「小野妹子」だと思います。性別が男っていう二段落ちが効いてますね。強いですよね。次は「リンゴ・スター」か「滝川クリステル」かなー。「江頭2:50」かもしれない。でも私、案外「近藤サト」も強いと思いますよ。

年末だってのに暇そうですね、私。
ISBN:4152082291 単行本 坂田 靖子 早川書房 ¥1,680

文庫版の画像が出ませんが、文庫版も出ております。大好きな坂田靖子。うひゃひゃひゃひゃ。好き過ぎて笑いが止まらん。収録されてるのはミステリーのパロディばかりなので、ミステリーをある程度知ってる人にはとっても面白い作品集だと思います。私もあんまり詳しいわけじゃないんですが。作品の中のひとつ「塗装迷路」に盛り込まれてるパロディは「逃亡者」と「サイコ」と…最後のオチは何ですか?「タンゴ」ですか?いまいち自信ないなあ。知ってる人いたら教えてください。腕利き探偵「エンマTheスルース」に出てくる「こういう仕事をしてると太れないのよ」もなんかどっかの決めセリフなんでしょうね、元ネタ分からないけど、いかにもって感じのベタさが好きです(笑)。あ、もちろんえげつない事件の話なので、それにもひっかけてるんでしょうが。うん、確かに太れんわなあ、あんなんじゃ。
個人的にかなり可笑しかったのが、「ABC殺人事件」のパロディで「エリックが死んだから次はアルファベット順で僕、フレッドか??」と怯える主人公が友達2人に向かって言うセリフ。「おまえらはいいよ、ゾディアックとヨットノッチってキテレツな名前なんだからな!」わははははは、すげえ名前だな、めちゃくちゃ気に入ってしまった。

それにしても、坂田さんの描くクリスマスプディングって美味そうですよねー。実際はそんなでもないと思うんですけどね(※食べたことないので分からない)。
多分小学校の家庭科の授業以来だと思います。

粉ふきいも作りました。

いや最初は肉じゃがの予定だったんですが、肉がないことに気付き、じゃあこないだ作った「じゃがいもドイツ風」(じゃがいもと玉ねぎとベーコンを炒めて最後に酢を回しかけるというもの。「えっ、酢?!」と思うが意外と美味い)にしようとしたところ、さっき「小松菜のにんにく炒め」にベーコンを加えてしまったことを思い出した。ベーコン好きだけど、そこまでベーコン尽くしにはしたくない。そんなわけでいちばんシンプルな粉ふきいもに。なんか「誰も寝てはならぬ」の巴ちゃんレベル料理になってしまったよ。まあいいんだが。粉ふきいも好きだし。

「粉ふきいも=簡単」ということは頭の中でずっと覚えていたのだけど、いかんせん作らないので作り方を完全に忘れていた。小林ケンタロウさんの「はじめてのキッチン」参考にさせていただきました。あまりにも手順が簡単なので、他の本には作り方載ってなかったのだ(笑)。説明読みながら「あーそうかそうか、そうだった。最後に揺すって粉ふきにするんだよね」と思い出し、あっという間に作りました。とさ。10〜15分くらいゆでるから、その間することないと暇ですね(普通はそこでもう一品作るんでしょうよ)。私は小麦粉と砂糖とバターの分量計って、クッキー作る準備してましたよ。「今ある材料で思いつきチョコチップクッキー」これもあっという間に生地が出来た。余裕があったら明日焼きます。

そんでもってジョアン・フルークの「チョコチップクッキーは見ていた」読みます。ヴィレッジブックスって初めて買いました。

鏡よ鏡

2006年12月14日 日常
高校生の頃、この世でいちばん嫌いなものは「自転車についているバックミラー」だった。

そんな自転車めったにあるかあ?と言われるが、ある。物凄くある。少なくとも私の住む周辺にはごろごろある。気にして見てるからというのもあるけど、絶対に、少なくはない。

どうしてあんなものが存在するのか、本当に心の底から呪わしかった。私は当時かなり凄まじい自意識過剰状態にあって、人から見られることに対し異常に敏感であった。ましてや「自分の気付かないとこで他人に見られる」など、拷問に等しい苦痛だったのだ。自転車のバックミラーなんて飾りのように付いてるだけで、誰も見てる人などいない、と頭では分かっているのに、「曝されている」という意識を振り払うことがどうしても出来なかった。
これが車のバックミラー、サイドミラーだと平気なのだ。おそらくスピードが速過ぎるせいだろう。映ったとしても一瞬だ。それなら耐えられる。また、私は車の運転をしたことがなかったので、車のバックミラー、サイドミラーがどれほど見られるものなのか上手く想像できなかったせいかもしれない。それとも、車にバックミラーやサイドミラーが付いてるのは当たり前だったので、そこだけに注意を向けることがなかったからだろうか。とにかく車のサイドミラーは平気であった。

今でも自転車に付いているバックミラーは相変わらず嫌いで、見るたび「ちっ」と舌打ちしたくなるが、高校生の頃に感じた「曝されている」という意識はもうほとんどない。いやあるにはあるんだけど、意識したところで「だからどうした」という程度だ(笑)。
それよりも今は「なんかズルいだろ、それ」という意識の方が強い。前を向いているくせに後ろも見えているという状態が、なんだか物凄く卑怯なことを堂々とされてるようで、見ていて嫌なのだ。そんなものに卑怯もへったくれもない事はよく分かってるんだけど………。

いいんですけどね、

嫌なんですよ(どっちだ)。

私の我侭なのは重々承知しておりますが、あれホント、無駄なプレッシャーかけてくるので、付けてる方は是非外してくれませんか。公共広告機構とはまったく何の関係もない、ロクハナからのお願いです(あんた誰)。
年賀状プリントのCMに出てる蒼井優が可愛くて可愛くて、あのまま「あ・うん」の水田さと子役とかやらせてみたい、などと妄想しては悶えています。あの格好でお見合いして「琴の弦は何本ですか?」と聞かれてるシーンとか、門倉のおじさまに「今夜は帰ってこなくていい!」と送り出されるシーンとか、もう堪らないだろうな。最高です。

mixiのコミュニティで「向田ドラマに似合う男優・女優」をあげるトピックスがあったので、私も「さと子役に蒼井優!」と言いたいとこだったが、門倉、たみ、仙吉はともかく、さと子は(若ければ)誰でもいいだろと言われそうでなんか言えなかった(笑)。私はたみ役に田中裕子さんのイメージが結構残ってたせいで、さと子役もちょっと寂しげな顔の子を連想しちゃったんだと思います。本当はもうちょっと明るさがある顔の子の方がバランスいいのかもいしれませんね。宮崎あおいとか?(朝ドラから適当に選んでないか私)。

さと子見ると未だに堪らない気持ちになります。「年齢的にはむしろたみを見てそう思え」と突っ込まれても、なんだかまだまださと子です(苦笑)。岸本加世子さんが好きなせいもありますけどね。

このブログの物凄く最初の方で書いた通り、私のファッションリーダーは今でも岸本加世子さんですよ!
ISBN:4151300953 文庫 アガサ・クリスティ 早川書房 ¥756

いや、面白いですわ。さすがにアガサ続きで(全然レビュー書いてませんが、ちまちま読んでおりました。そのうち是非書きたい)飽きてきただろー?自分。と思ってたんだけど、そして実際中盤だれてきたんだけど、終盤凄いよなー。えええ、そういう、話だったの?それのために、こういう、その、あの、何ていうか正直退屈な描き方だったの?と。最近では特に珍しくないトリックのはずなんですが、一瞬にしてロマンチックな恋物語が薄汚い本性を曝け出す展開に、もう、びっくりしちゃって目が覚めましたよ(それまでは眠りかけてたのか…)。

自分が何を望み、何を欲しているか分からないって、本当に不幸なことですね。冒頭と終盤の悪夢のような重なりが、それこそエンドレスで続いていきそうな感じ、物凄く気色悪くて好きです。
ISBN:4062043173 単行本 向田 和子 講談社 ¥1,680

「鶏肉のレモン風味いため」うまーーい!!たれが砂糖と酒とレモン汁だけだったので物足りないのでは、と思ったんだが、レモンの酸味が効いててすごく美味かった。味付け、塩とコショウだけでいいんですね。何でも麺つゆ(三倍濃縮)で片付けようとしちゃダメですね(そりゃそうでしょうね…)。

私の好きな「香りの強い野菜」のレシピがいっぱいで嬉しいよホント。セロリー、大葉ー、ねぎー、茗荷ー、クレソンまである(幸せ)。まあ、嫌いな人が多いので、全部自分用に作るんですけどね。

短大の頃、向田さんに憧れてた私は、向田さんが着てるのと形がちょっと似てるスーツを見つけ、大喜びで着ておりました。短大の卒業式にも着てました。大学に編入してからも、たまに意味無く着てました(笑)。

「あれ、向田邦子を意識してたのか!」
「?そうだよ。なんだと思ってたの」
「ジャクリーン・ケネディ・オナシス………」

あー…ちょっと否定できない。なんか当時は凄い濃かったもんね私。
ISBN:4122035929 文庫 北村 薫 中央公論新社 ¥620

文庫本棚を整理しながら久々に手に取ったのですが、ぱっと開いたのが表題作のラストシーンだったので、もう、堪らずずその場で泣き出しそうになってしまいました。

北村薫でお薦めは?と聞かれたらいつも「空飛ぶ馬」(から始まる円紫さんと私のシリーズ)を薦めてる私ですが、実は密かに「冬のオペラ」に対しても並々ならぬ思い入れがあり、ときどき思い返してはやっぱり堪らなくなって泣いてしまいます。椿さんの言葉が全部胸に迫ってきて、こんなにも清冽なものがむざむざと汚されなければならなかった、そのお膳立てが悔しくて悔しくて泣いてしまいます。

(なんか日本語おかしかったらごめんなさい)

我侭だって、我侭だって、美しかったじゃないか。薄汚い欲望さえなければ、こんなことにはならなかったんじゃないか。

物事が本当に、そのくらい単純だったら、どれだけいいかと思う。
また肉じゃがを作ってしまった。

もういい。肉じゃがは。

その前はきんぴらごぼうであった。さらに前は小松菜の辛し和えである。ひとつ覚えるといつまでもアホみたいに作っている。勘で作れることが嬉しくて堪らんのだ。小学生が家庭科で習う程度のものしか出来ないが(もしくはそれ以下だが)、それでもついこないだまで得意料理が「かき氷」だったことを考えると目覚しい進歩である。スゲエ。未だにみそ汁が不得意なことはとりあえず内緒だ。

で、先ほど小腹が減りまして、夜中だというのに「和風ハンバーグ」なんぞ作ってみました。

できました。

うをおおお、できてる。ちゃんとできてるよ!パン粉がなくって(びっくり)強力粉で繋ぎましたがなんとか。合い挽き肉じゃなかったけどなんとか。うわあ、この私が「今あるもので」料理作ってる。こんなに応用のきく女だったのか。ちょっと驚きだぜ。もっとこう、融通のきかない女だと思ってたぜ。頑固だと思ってたけど意外と柔軟?ハイ、新たな長所アピールは以上です。

和風って言ってもハンバーグのタネ自体は一緒ですからね(私の場合)。たれもしょうゆとみりん合わせたのでいいんじゃないでしょうか。それで濃いならだし汁か何か入れれば(何かってなんだ)。大葉と大根おろしが有能なのは言うまでもありません。あと、お好みしだいですが、私はすだちがあると嬉しいです。和風ハンバーグにはすだち絞ってかけるのが好きです。

パン粉がなかったことよりも、すだちを買い忘れたことの方が衝撃としては遥かに大きい、夜でした。
玉ねぎが…いっぱいあってどうしたものだか。

とりあえず肉じゃがなど作ってみたが1/2個しか使わなかった。一人分だからなあ。あめ色になるまで炒めて冷凍しとけばいいんじゃないかと言われたけど、私のことだ、冷凍したまますっかり忘れそうである。料理の本をぱらぱらと見て、食べたいもので尚且つ玉ねぎ使ってるものを選んでみる。

ビーフストロガノフ。

「用意するものはビーフとストロガノフです」そんなわけない。ちなみにこれは弟が昔買ってた「MSXマガジン」という雑誌に載ってたギャグです。結構好きでした。
私の年代でビーフストロガノフと言ったら「YAWARA!」である。谷亮子ではなく猪熊柔である。柔ちゃんは料理が上手なのだ。良いね。食材と一緒にまな板切ってる私とは大違いです。太刀筋良すぎるってのも困りものですよホント。

で、ビーフストロガノフの実態なんですが、これ要するにハヤシライスの元祖らしいです。トマトピューレに固形スープ入れて煮込むのね。もちろんビーフ(牛薄切り肉)も入れますが。ストロガノフ?あー…、どうしても入れたければどうぞ。ロシア人ですかね?(適当)

うむ。美味しそうだ。でも大して玉ねぎ消費にならん(これも1/2個くらいしか使わないんじゃないだろうか)うえに、トマトピューレが余りそうである。そんなもん、なんにでも使えるだろと怒られそうだが、私は未だ、レパートリーが少ないのだ。そうなのだ。そんなにいろいろ応用がきかんのだ。どうだ。まいったか。なにを威張っているのだ。

「馬鹿を自慢するな!馬鹿!!」

心にしみわたるセリフである。

うーんトマトピューレないからハンバーグにしようかな(あら?)。あとスープに入れてサラダも作るか。そんなとこでちょっと減るかしら。
そして玉ねぎ以前に、どうしても明日までに使いきりたい生クリームがあるので、私は今から、ババロアを作るのでありました。
「mixiではどんな日記書いてるの?」と聞かれたので、
以前mixiで書いた日記をお蔵出し。
割と酷い感じです。
__________________

全国のマゾ女子のみなさんこんばんは。
そうでもないみなさんもこんばんは。
今日はマゾ女子の話です。

ていうか私の話です(ていうかマゾなんかいっ)。

マゾと一口に言ってもいろいろですが、多分私みたいなのがいちばん多いんじゃないでしょうか。統計とったことないので正確には分からないけど。「私みたいなの」ってどんなの?それはね

「物凄いサド性を併せ持つマゾ」

です。こう書くと「どっちやねん」とややこしいが、簡単に言うと意味は2つ。ひとつは「好みでもない男に支配されるのが大嫌い」ということです。マゾって言っても「虐められりゃ喜ぶ」、みたいな単純なものではなくて(そういう人もいるみたいですが。多分それは真性ですね、おめでとう)、私の場合ちゃんと「好みの男性」に、「巧みにいたぶられ」ないと面白くもなんともありません。それをたまたま「好みでもない男」に「ヘタクソ」にいたぶられでもしようものなら、「あぁん?テメェ何バカがサディスト気取ってんだコラッ」ってエキサイトしちゃって大変です。主導権もぎ取ります。私は怒っても全然恐くありませんが、ズバ抜けた執念深さ(と嫉妬深さ)を誇る一女子です。一度キレるとひたすら相手を罵ることに集中するので(※マゾはえてして集中力が高い)、いやーな感じの精神攻撃が続きますよ(って誰に対する忠告だ)。
ま要するに、「才能のないへっぽこサディストに当たった場合、普段は使わないがしっかり温存しているサド性を遺憾なく発揮」と、こういうことですね。

もうひとつの意味は、「セックス以外の場でまで支配下に置こうとすんなっ、この勘違い野郎がっ」であります。プレイ以外の(プライベートでの)拘束は嫌いです。これも好きな人は好きだそうですから、そういう人にはそういう対応を、あの、ケースバイケースでどうぞ。私の場合、たとえプレイ中は奴隷でも、普段の生活は女王様として君臨したいという大変我侭なタイプです。意外とプライド高いので、バカにされるといっちょまえにムッとしますよ。本当にバカなことは棚上げして。

ここまで書いてきて「載せられんのか、これ」と思ったけど、全国に生息し、誤解を受けているであろうマゾ女子を理解していただくために、ここはあえてお姉さん頑張るわ。頑張ることにするわ(※マゾは自己犠牲が好き)。
いや本当はここまで書いてきた文章量とそれに費やした労力が惜しいだけだけど。

まあ、大体分かってるとは思いますが、マゾマゾ言ってる割に根がノーマルな私のこと。この中途半端っぷりがお気に召さないのか、実際はサディスト男子に言い寄られることなど滅多にありません。いじめっ子にならいっぱい会ってきましたけどね(涙)。
だから現実で付き合ってきた男性も全員ノーマルです。「妄想ではアブノーマルなのか…」って突っ込まないで。妄想は自由だろ(笑)。いや妄想でもそんな凄いプレイは考えたことないと思うが…普通の人より多少設定が細かいだけで(そして肝腎なとこは大雑把だという)。

マゾのくせに痛いの苦しいの大嫌いでめちゃくちゃ我慢弱いから、多分一生SMプレイはないでしょう。でもキアヌに頼まれたらやりますよ(あっさり)。張り切って。どちら側でも。さあ来い。待ってます。
ISBN:4151300422 文庫 アガサ・クリスティ 早川書房 ¥840

やっぱりクリスティ、話が抜群に面白いですね。「春にして君を離れ」同様、自己満足に溺れる女性に対しては容赦ない罰を下してくれます。

でも私たちはきっと、やめることができない。「ほら、私は機知に富んでいて、面白くて、勇敢で、実行力がある、魅力的な女性でしょ?」と宣伝することを止めることができない。ただ愚かであることが、他人の人生をずたずたにして、自分を破滅させても、最後の瞬間まで、何がいけなかったのか分からない。こういう幸福な人生に向かって、誰もが「お気の毒に」と言うのだろう。

浅はかな人に対する恨み節などまったく書かれてないのに、ただただ深い同情心が、憐れみが、いっそう背筋を冷たくする。クリスティはホラー作家だと思います…。
バナナは…バナナは難しいって以前ブラウニー作ったとき思い知らされてたのに…またパウンドケーキで似たようなもの作ってしまった。

「これバナナ入ってない方が美味しいですね」

その通りだけどハッキリ言うなよ学生。私だって予想外の味にがっかりしてるんだよ。うあああ、見た目美味しそうなのにいいい。ココア生地にしてチョコチップとクルミまで入れたのにいいい。別に不味くもないけど、求めてたのはコレじゃないよなあという味になってしまった。あーあ。カットして生地に混ぜて焼くのは美味しいのに、潰して生地に練り込むといつも微妙な結果を生む…。うーん思ったより扱い難しいんだねバナナ。侮ってたよバナナ。ごめんねバナナ。木の実バナナ。なんでもない。

気合い入れて何か特別なことしようとすると、必ず失敗する人っていますよね。その日のために買った靴で靴ずれするとか、いつもより高い化粧品使って皮膚がかぶれるとか、気をきかせたつもりで相手の大嫌いな料理作っちゃったりとか、まあ私の事なんですけどね。新しい学生入ったのが嬉しくて、うっかり普段作らないものに挑戦してしまった。うーんやはり付け焼刃は脆い。身に沁みた一日でありました。

追伸:えふ先生へ。
前回持って行ったクッキーが甘くなかった理由分かりました。いつも上白糖を使ってるのに、気を利かせたつもりでグラニュー糖使ったせいですよ。アホですねーホント、親の顔が見たいもんだ。
ようやく料理が楽しくなってきました。ここまでくるのに、やっぱり一年くらいかかってますね(汗)。まあ私の場合不器用なので、何やっても基本的にそのくらいかかるんですが。友人たちは、私が何とか格好のついた料理を出せるようになったことより、「(あんなに下手なのに)まだ諦めずに料理続けてたのか!」ということの方に感銘を受けるようです。継続は力なり。

しかし相変わらず揚げ物は下手です。から揚げを中が生のまま作ってしまったことが未だにトラウマで、「しっかり揚げなきゃ!!」という意識が強過ぎ、つい長時間揚げすぎてしまうという。油の温度は大体いいと思うんだけど…引き上げ時が分からない…。そんなわけで本日のメニュー「さばの竜田揚げ」も、見本の写真より大分濃い色に揚がりました。食べてみたら思ったよりいい感じに仕上がってましたが(良かった)。
揚げたてにレモン絞って食べるとホント美味しい。自分で料理するようになってから、レモン、大葉、しょうが、ごま、などを常備するようになりました。その辺があれば大体、私好みの味になるようです。

大根いっぱい貰ったので、またしっぽの方をはちみつに漬けとこうと思います。これ向田邦子さんの料理本にも載ってるし、作ってる人も多いんじゃないでしょうか。大根のしっぽって、いちょう切りにしてレモンの輪切りと一緒にはちみつに漬けておくと美味しいですよね。2、3日冷蔵庫に入れておけば漬かるはず。残りのはちみつの方も、お湯で割って飲むと喉の薬になって便利(喉がいがらっぽい時によく効く)。私は喉がちょっと弱いので、これがあるだけで結構助かるのですよ。
喉が弱いと書くと繊細でか弱い感じがしますが、実際は口開けて寝てるだけじゃないかという気もします。

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