ISBN:4309017053 単行本 長嶋 有 河出書房新社 2005/03/15 ¥1,470

なんだ、そうか。もうとっくに、失っていたんだな。そんな気持ちを描くのがこの人は天才的に上手い。晴れがましいとか清々しいとかだけじゃない、寂しいだけでも悲しいだけでもない、開放感と喪失感をいっぺんに感じさせてくる、非常に珍しい人である。

表題作「泣かない女はいない」の主人公睦美も、「センスなし」の主人公保子も、自らを「鈍い」と評している。他人を把握するのにも時間がかかるが、それ以上に自分の気持ちに対して鈍い。怒りも悲しみも恋心も、一拍遅れてやってくる(ここで彼女らに共感できる私も多分かなり相当鈍い)。彼女たちはある日突然、はっと気付く(それはそれは唐突に)。そうか、そうだったのか。「もうとっくに、失っていたのか」と。それは思いもよらぬ救いと同時に、それまで麻痺していた痛みも引き起こす。どちらも確かに感じながら、次の瞬間、急速にどちらかの方向へ向けて傾いていく。今までもずっと、少しずつ傾いていたことに気付かされながら。
こんな作品を描き続けられる長嶋さんて、ホントに鋭い人だと思うのだ。

追記

この本は必ず表紙をめくってみてくださいね。

大掃除

2005年12月29日 日常 コメント (2)
酢とか…オレンジの皮とか…茶がらとか……
まあ、科学薬品使わなくても
汚れってなんとか落ちるものだな。
別にエコロジストではないんだが。

サンポールにクレンザーを入れて爆発させて以来、いまひとつ母親から信用されてないロクハナ。

みんなは真似しないように。
DVD ユニバーサルインターナショナル 2000/06/28 ¥6,090

さんざん迷ってこれ借りてきちゃった。好きなんだよこういうの。もうバレてると思うけど。

「大臣は『英国改造論』を声高に主張し、ロンドンの住宅建築は年間880億兆戸の予定でしたが、現実に建ったのは15年間でたったの3戸です。遺憾ですかね?」

ブオーーーッ!なんだよそれ!初っ端から凄いなオイ。ほうじ茶全部吹き出しちゃったよ。このノリについて行けるかどうか最初心配だったんだけど、全然問題なかった。ひたすら無駄な動きで歩きまくる男の向かう先が「バカな歩き方省」とか、アホすぎてたまらん。初めてシティボーイズの「ラジカセマン」を見たときといい勝負だ。「意味わからないんだけどすごく可笑しい」という、非常に説明しづらいツボを鋭くついてくる。私の好みにも合ってるんだろうな。だけどそれだけじゃなくて、なんかこう、こういうことをホントに次々やりたくて、ホントに次々やってしまったという「突き抜けたバカバカしさ」具合にちょっと、感動すら致します。見た目にはほうじ茶こぼしてるだけですけど。ダラダラ。

うむ。VOL.2も借りてきましょう。
DVD ビデオメーカー 2000/05/26 ¥3,990

シット!またキアヌの髪の長さ(というか短さ)で選んでしまった。内容は特に面白くもないので触れない。ラブストーリーかと思いきや、意外と二転三転する。でもそんなに面白くない。だから書かない。
ずっと前に宣伝で見た時から、「誰だこのきれいな姉ちゃんは」と思ってたんだが、キャメロン・ディアスだったんですね。解決。そこも別にどうでもいい。彼女はやっぱ今の方が光ってるなとは思う。

キアヌ……恋愛映画に出るたびにいつも完璧なアホに見えるんだが、これもまた例にもれずアホである。そんなアホっぷりがまた可愛いんだけど、とか言っちゃう時点で「お前だ、アホは」という突っ込みが聞こえてくるよ。うんうん、自分でもそう思う。ごめんねアホで。(短髪の)キアヌが見たいというだけで借りてしまったので、他に書くことありません。どうしよう。うーん…そうだな、私、車でのセックスって嫌いなんだけど、どーしてもってキアヌが言うなら応じても…え、そんな感想はいらないですか。そうですか。ううーん…

えーとね、後半ちょっと髪伸びちゃうのが残念だ。
もっと短くて良いよ。

以上。あからさまにやる気なくてすいません。
寒空の中、海風吹き荒れる松島海岸へ。
私は「松島オルゴール博物館」が好きなんだよ悪いか。

展示物を見るだけだとあっという間に終わってしまうけども(狭いから)、演奏を聴くとちょっとね、感動しますよホント。「オルゴール」と言うとあのメルヘンチックなキラキラ音を想像すると思うけど、実のところ松島にあるのは重厚な「自動演奏装置」なのですよ。もともとオルゴールの語源であるオルゲルてそういう意味なんでしょ?よく知らないけど(あんまり言うと無知がバレるのでこのくらいで)。吹奏楽の音色からパイプオルガン、ピアノ、打楽器など、あらゆる音を自動演奏で奏でようとした、その心意気だけで既に胸打たれちゃうね私は。普通諦めるだろ、面倒くさくて(え。そんな理由で?)。どんなにやったって所詮生の演奏には敵わないとか言われて嫌になっちゃうだろ。そこで止めないとこが偉いよな。かっこいいよ。技術力、職人魂、変質的な情熱、プロジェクトX(あんまり見たことないけど多分)。

ここの目玉である「ベルベック」は、高さ7m、幅9mという世界最大のオルゴール(自動演奏装置)。これも確かに凄いんだが、見て欲しいのはこれより一回り小さい(と言ってもかなりでかい)オルゴール。ホームページが開けなくて名前がわからーん(涙)。とにかくあれだ。この2番目に大きいオルゴールが演奏する「エーゲ海の真珠」(原題Penelope)が素晴らしい。一度聴くと病みつきになる。冗談でしょとよく言われるが本気だ。私は生のオーケストラ演奏の「エーゲ海の真珠」より、こちらの自動演奏バージョンの方が断然好きである。まあ私がここでくどくど説明しても多分逆効果だと思うので、興味そそられた人だけ聴いてみるのが良いと思います。そこで各自判断していただければ結構。あ、大音量なので子供は注意するように。警告はしたからな!

まがい物の真珠の方が美しい、と思っていただければ幸いである。

熱っぽいの

2005年12月26日 日常
風邪ひいてました。全然熱下がらなくて苦しかった。
寒いわ痛いわ寝つけないわ。

もうあれだ。誰かこの火照った身体を鎮めて欲しいとか言ってたら、母親からひとこと。

「いろんな意味で病院行け」

まったくその通りですね。
うーん何科に行けばいいんだろ。

ともあれメリークリスマス(過ぎてるし)。
a-sh君(21)、今年最後のバイト。いろいろと古い話で盛り上がる。私が何気なく「それ10年前だから、私18才の時だ」と言ったところ、a-sh、かなり驚いて曰く

「10年前で18才ッスか?」

「?そうだけど」

「なんか」

「なに」

「年を感じましたw」

「あはははは。a-sh、お前今すぐ二階の書架整備。
 全部終わるまで降りてくるな」
DVD ポニーキャニオン 2004/12/15 ¥5,040

「古畑任三郎」の再放送を見ていて気付いた。

私は「田村正和」という字を読むと

脳内で自動的に

「桂正和」

に変換されてしまう。

ちなみに「平井和正」も同様。

何回読んでも

「桂正和」。

私も「自分だけに見えるビデオ屋さん」とか見えないかなって

ひとり雪の中さまようの。

ピュアじゃないからダメですか。

そんなお姉さんは

ホントは微妙に

「ウィングマン」世代です。

メリークリスマス(まだ)。
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 1998/10/23 ¥3,990
59年、オレゴン州の小さな町、キャッスルロック。ともに12歳のわんぱく仲間4人が、森の奥で行方不明になった少年を見つけだそうと冒険に出る。しかしこの2日間の冒険は、それぞれ生涯忘れられない思い出となるのだった。

子供の頃にTVで見た人が多いことでしょう。覚えてるシーンは?と聞くと大抵、「線路渡ってて汽車に轢かれかけるシーン」とか「ヒルに吸いつかれるシーン」とか「犬に吠えたてられるシーン」とか「プルートとグーフィーの違いを話し合うシーン」とか「パイの大食い大会」とか答えられます。うん、そうだよね。そこら辺がいちばんインパクトあるもんね。でもね、

そこじゃないんだってばこの映画は!!!!

TVで見てるせいか通して見てない人が多いのが勿体無い。この映画は通して見ないと意味が通じないし、面白さも半減してしまうのだ。「そんな複雑な映画かあ?よくある成長ものでしょう??」って言われそうだけど、いやいや違うんだって!成長というよりはむしろ救済というか…。
主人公ゴーディは、本当は小説を書くのが大好きな少年。彼の父は事故死したゴーディの兄に期待をかけていたため、その死からなかなか立ち直れない。ゴーディに向かって「(兄の代わりに)お前が死ねば良かったのに」などと本気で口にするほど。勿論ゴーディは深く傷ついている。余りに深く傷ついているので、自分では「それほどでもない」と思い込まなければいけないくらいに。彼は親友のクリス(リバー・フェニックス)に向かっても「小説なんてくだらないよ」とうそぶく。そう言うことでしか自分の存在を守れないからだ。そんなゴーディに対し、クリスは「君は才能がある!絶対に小説を書かなきゃダメだ!!」と必死で説得する。クリスは貧しい家の出身で、盗みを働いたこともある。しかしすぐに後悔してそのお金を担任の先生に届けた。すると先生はそのままお金をネコババして、罪だけクリスになすりつけたのだ。彼も彼でまた、絶望している。本当は進学してもっと勉強したい。でも世間が自分をどう見ているか知っている。進学なんて無理だ。
ちょっと、長くなるのでこの2人についてしか書かないけど、こういう伏線をちゃんと知ってないとこの話は全然面白くない。子供たちはそれぞれ深い闇を抱え、一人で苦しんでいる。クリスは進学を諦め、ゴーディは小説を諦めようと必死だ。そのまま進んだら確実にそうなっていく。そんな苦しみから、彼らはお互いを救うのだ。クリスはゴーディを。ゴーディはクリスを。クリスがゴーディに向けて「どんなに素晴らしい才能でも、守ってやる人がいないとダメになってしまう!お前のお父さんが守ってやれないなら、オレが守ってやる!!」って、小説を書き続けるよう一所懸命説得するシーン、すごく泣けてきます。ここを覚えてるかどうかで、この映画は全然印象が違うでしょう。

クリスはゴーディと共に過ごしたこの一夏によって、進学する勇気を得る。彼は大人になり、弁護士になって、いざこざを止めようとしたところを刺されて死んでしまう。ゴーディがその記事を読むシーンで、この物語は終わる。
あのままクリスが進学を諦めていたら?彼はまだ生きていたかもしれない。刺されたりなんてしなかっただろう。でもそんなクリスはきっと、いざこざを止めようとなんてしないよね。彼がこんな最期を迎えるなんて本当に悔しいけど、それでもゴーディ、君はやはり彼を救ったのだと私は思うよ。

(※映画見直せなくて、内容全部確認できませんでした。
  細部間違ってたらごめんなさい)
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005/09/28 ¥2,000

「若草物語」はマーチ家の四姉妹の物語であり、実質ヒロインは次女のジョーだということは分かってる。だがあえて言おう。この映画は

母親役のスーザン・サランドンが最高だ。

ハウス名作劇場のアニメでしかご覧になってない方は分からないと思うが、三女のベスは最終的に病気で死を迎えてしまう。その時、ちょうど婚約の話がまとまりかけていた四女のエイミーは「葬儀には家に帰れません」と手紙をよこしてくる。その手紙を受け取ったときのスーザン・サランドンのリアクションが素晴らしい。「あらそう、結構よ」と呆れた口調を装いつつも、悲しみと情けなさで堪えきれず涙が溢れてしまう。娘を失った悲しみに加え、姉の葬儀にも帰ってこない娘を情けなく思い、そんな娘を育てた自分にもやりきれなさを感じ、そして何より、あんなに仲の良かった娘たちの気持ちがばらばらになっていくことに対して堪らない辛さを覚えたに違いない。ほんのわずかなシーンで、特に効果的な演出もなされない何気ないシーンだが、彼女の気持ちが痛いほど伝わってきて胸を打つ。凄い。スーザン・サランドンて凄い。私、「若草物語」でこんなに「お母さん」に注目したの初めてだ。
なんかここまで読むとエイミーって凄く嫌な奴みたいで、私はエイミーのこと嫌いなのか?と思われるかもしれないけど、全然そんなことはない。むしろ大好きなくらい(笑)。ジョーが髪切ってお金に換えたとき、多分いちばんショックだったのはエイミーだと思うのだよ。だって彼女、「容姿しか取り柄がない」という立場でしょ?だから本来ならエイミーが髪切って売ってくる役を得られたわけだ。でも一番幼い彼女はそこまで頭が回らない。ジョーに自分の役割までこなされたら、自分は一体どうやって挽回したらいいの。髪を売ってきたジョーを心底尊敬しつつも、「その手があったのか」という落胆は無意識にでも感じていたんじゃないかなあ。
「若草物語」って、「どうしたらお母様のような素敵な貴婦人になれるのか」を四姉妹で競うという要素が物凄く強いのだ。それは時に滑稽で、時に痛々しい。「お母様のような素敵な貴婦人」とはすなわち、「どれだけ他人のために自分を犠牲にできるか」ということだから。そこだけ取り上げると修身のための道徳作品のように思われてしまうかもしれないけど、「若草物語」の魅力はもっともっと深く、暖かいものだと私は思う。マーチ家の四姉妹はみな、普通の平凡な娘たちかもしれない。でも彼女たちは持っているのだ。愛されて育ったという強さを。
ISBN:4594036767 単行本 扶桑社 2002/10 ¥1,500

ギャーカワイイイー。

トミーを見るたび、私もまだまだガーリー路線で大丈夫だと根拠もなく勇気づけられるロクハナ28才。
最近、生まれて初めて彼氏が出来たヤシダさん(23才、女。おめでとう!)とお茶してきました。彼女は友達から「さとう珠緒に似てる」と言われて若干凹み気味らしい。

「あ、いやでも、私もヤシダはさとう珠緒に似てると思ってた。
 嫌がるだろうと思って言わなかったけど」

「え〜、なんでですかあ〜。どうしてですかあ〜、どこがですかあ〜」

多分そこじゃないかな。

Love Letter

2005年12月17日 映画
DVD キングレコード 2001/03/07 ¥4,935
神戸に住む渡辺博子は、2年前に山で死んだ恋人の藤井樹に宛てた手紙をポストに投函したが、驚くことにその返事が届けられてきた。その手紙の主は、樹と同姓同名で彼のクラスメートでもあった、女性の藤井樹。やがて博子と樹の文通が始まる。

岩井俊二ファンのみなさんごめんなさい。私はどうしてもどうしても、この映画だけは好きになれません。それもホント

どうでもいいような理由で。

渡辺博子(中山美穂)に好意を持ってる豊川悦司(役名忘れた。ごめん)が、彼女を抱きしめるシーンが最初の方にあるのだけど、私、その場面が大嫌いなのだ。なぜならその抱き方が、「私がこの世で最も嫌いな抱き方」だから。なんじゃそら、と思うでしょうがもうちょっとだけ聞いて。豊川さん多分、ガラス工房みたいなとこの職人さんの役だったと思うんだけど、彼ね、何か大きなもの倒して、博子がその音にびっくりしてる隙に抱きしめるんだよ。これ、本当に最低だろう?!言っておくが私は豊川悦司が大好きだ。この映画見た当時は、今よりずっとバカみたいに惚れ込んでいた。にも関わらず、このシーンを見た瞬間鳥肌立つくらいの嫌悪感を感じてしまったのだ。自分でもかなりショックであった。
博子にとって豊川悦司演じる役ははっきり言って「邪魔な脇役」でしかないのだから、ここで観客に嫌悪感を抱かせても別にいいじゃないか、と言われるかもしれない。私もそう思って納得しようとした。でも、それに続くシーンが更にいけなかった。豊川さんに迫られて逃げる博子のはぐらかし方がまた、「とってつけたような関西弁で誤魔化す」という、よりによって「私がこの世でいちばん嫌いな逃げ方」なんである。ああ、本当に嫌いなものが多くて大変ねロクハナさん。いやでも、あれはないよね。あのシーンさえなければ、もっとずっと博子のこと好きになれたかもしれないよ。感情移入だってできたかもしれない。あのシーンだけで博子というキャラクターの魅力をズタズタにしてしまってる。そう思わないか?



……

………

思わないか。そうか。自分でも本編にほとんど関係ない、導入部にすぎないシーンにそこまで拘るのはオカシイ、と分かってはいる。誰に聞いても「そんなシーンあったっけ?」とか「あーすっかり忘れてた」とか言われるので、きっと普通は流せるとこなんだろう。それがいちいち気に障る私の方がおかしいに違いない。違いないんだが……うーん、でも、あれはないよなあ。なんでこんなに嫌悪感抱くんだろう。根本的に私と相性が悪いんだろうか岩井俊二。顔は好みなのに(そこはどうでもいいだろう)。なんにしても、つまらん理由で嫌っててすみません。
ISBN:4004304989 新書 小林 恭二 岩波書店 1997/04 ¥693

これは面白い。目からウロコ。素晴らしい愉悦感。短歌ってこんなに面白かったのか。
新書で面白いの当てるとなんか得した気分になりますね。これは短歌と短歌が一対一で優劣を競い合う、伝統の競技「歌合(うたあわせ)」を現代によみがえらせたもの。大ベテランから気鋭の若手まで、二十人の歌人が2チームに分かれての短歌合戦。歌そのものもさることながら、自分のチーム側の歌を誉めそやし、相手側の歌を蹴落とす、その評価合戦もかなりの見もの。著者の小林恭二氏の解説、評価、胸の内などを読んでるうちに、いつの間にか自分もその場に参加しているかのように熱くなって考えている。はて、どちらの歌を「勝ち」にすべきか??

この本の中でも絶賛されている、大滝和子の詠んだ歌

家々に釘の芽しずみ神御衣(かみむそ)のごとくひろがる桜花かな

は私も最高傑作だと思います。彼女の代表歌「サンダルの青踏みしめて立つわたし銀河を産んだように涼しい」以上の傑作かもしれない。少なくとも私はそう思いますけどね。これを読むためだけでもこの本は十分価値ありますよ。他に俵万智、東直子、穂村弘なども参加しています。ほむほむファンの方も是非どうぞ。
レベルの高い作品で合戦するのって、見てるだけでもとっても興奮します。
前回「聖剣伝説3」のアンジェラはヨーコって感じだよね、と書いたら
男子たちから非難轟々です。「なんだヨーコって」「意味わからねえ」「あんたバカか」みたいな。や、私、ホントにヨーコで全然違和感ないんだけど…。そ、そんなに変かな。ちなみにシャルロットの名前を「ピノコ」にしたのは全然問題ないらしい。わからーん。男心が全然わからーん。そんな折、男子2人が遊びに来たのでバイトの女子も巻き込んで軽い討論大会になりました。

男子たち曰く、「じゃあリースは?」

「うーん……ヨシエ?」
「あ、ヨシエって感じです」

「ええええ」
「ええええ」

「ユキエでもいいかも」
「あー有りですね」

「ええええ」
「ええええ」

「なんだよ君ら」

「わからーん」
「わからねー」

なんだろう、性別が違うとネーミングセンスもズレるのかしら?
それにしてもなんで全員和風の名前なんだろうね>私

まつりごと

2005年12月15日 日常
単品だと可愛いんだが、どう合わせて良いのか分からない服を買ってしまって頭を悩ませている(またか)。今持ってる服を無理矢理合わせ、苦労して「どうにか普通に見れるかな?」という程度にはなった。ためしに写メール撮って友人に送信。「変じゃないかなあ??」という私の質問に対する返信。

「よさこい祭だと思えば全然だいじょうぶ」

ダメだろうそれは!!

着替えました。
「ロクハナさんのブログ見ました」

「わあ、ありがとう。読むとこあった??」

「プロフィールが面白かったです」

うああ、そこはいちばん真面目に(ボケずに)書いたつもりだった。
誰に言ってもまったく理解されないが、私が手本としているファッションセンスの持ち主は、長年

岸本加世子である。

どんなに派手で奇抜な服でも、それはそれは地味に着こなせてしまうという凄まじい「なじみ感」。憧れる。私の追及する「ダサ可愛さ」の究極の姿だ。褒めれば褒めるほどけなしているように聞こえるが、もちろん本気で褒めている。
私は時々正気を失って常軌を逸した服を買ってくるのだけど、そんなとき自分が岸本加世子だったら良かったのにと本気で思う。地味さでは絶対私の方が勝つと思うのだが、だからと言って派手な服が地味に落ち着くかというとまったくそんなことはない。どーしても服が悪目立ちする。浮いてしまう。馴染まない。落ち着かない。統一感がない。なんかこう、全体的に「濁す」ような感じにしたいのに。一体なにがいかんのだ。私自身に落ち着きが足りないのか。ああ、岸本加世子になりたい。

とりあえず「リードって便利だな♪」とかCMの真似して口ずさんでみてはいる。
ISBN:4576040308 単行本 Banana Boat Crew 二見書房 2004/03 ¥1,050
オードリー・ヘプバーン、カトリーヌ・ドヌーヴから、ジェニファー・ロペス、グイネス・パルトロウまで。古今の女優たちの言葉を写真とともに紹介。おしゃれのヒントになる一冊。

うああああ、ジェーン・バーキンが可愛いいいい。今でも大変おきれいですが、若いときのフレッシュさはまた堪らんものがありますね。マリリン・モンローのシャツにジーンズというファッション、私大好きなんだよ。知的で女っぽいって憧れる、アヌーク・エーメ。女優時代から既に王妃みたい、グレース・ケリー。なんて身体だブリジット・バルドー。修行僧が見たら道踏み外すぞ(まだ少林寺引きずってるのか)。
しかしこの写真集でいちばん印象に残るのはオードリー・ヘプバーンだ。彼女は笑顔もいいけど憂い顔もいいんだよね。特にパリで撮った写真が素敵。何故か分からないけど助けてあげたくなる感じ。ちっとも哀れではないのに。不思議だ。「ローマの休日」で有名になる3年前の写真など、最近になってみつかった秘蔵写真も見どころ。
これだけ多くの女優を載せながら、ひとつの写真集として非常に品良くまとまっている。「女性から見て美しい写真」を厳選して集めた努力の結果だろう。写真が全部セピアで統一してある効果も大きいと思う。質の良さとノスタルジーをいっぺんに感じられるからね。そして女優一人一人のエピソードがなかなか読ませる。面白い。こんなにも自分とかけ離れた美しさを持つ人たちなのに、不思議と共感を抱くのだよ。女子同士の共犯者的な親しみと言いますか。

気軽にめくれる小さいサイズも好感触ですよ。値段も手ごろなのがまた、気さくな感じで良いね。
「聖剣伝説3」 Video Game スクウェア 1995/09/30 ¥11,970

今日学生に聞いてやっと分かったのだが、私が「ヨーコ」という名前でプレイしてたキャラの本名は「アンジェラ」だったらしい。

「あ、でもなんか、ヨーコって感じのキャラですよ、分かります」

でしょでしょ。自分でもなんでだか全然分からないけど、こいつは絶対「ヨーコ」だな、という確信を持って命名した。絶対アンジェラより合っている。

それにしてもどっから出てきた名前なんだ「ヨーコ」。「バスタード」や「だめんずうぉ〜か〜」は関係無いと思う。

思うが。

どうだろう。

いまいち自信ない。

< 11 12 13 14 15 16 17 18 19

 

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索