DVD キングレコード 2004/05/08 ¥4,179
清の時代、悪の将軍の手下に家族と仲間を殺された劉裕徳は、命からがら嵩山少林寺にたどりつく。復しゅうを誓う彼は三十五の修行房での厳しい修行に耐えぬき、下山するが…。

最近気づいたこと。私は修行フェチだ。自分が修行するのはサッパリなんだが、人が修行して強くなっていくのを見るのはもう、物凄い快感である。「ドラゴンボール」も亀仙人のとこで(わけのわからない)修行してる悟空とクリリンが大好きだ。この話は長くなりそうなので今は止めよう。

「少林寺三十六房」である。子供の頃に見て嵌まり、それからも再放送するたびに必ず見てしまう。水上の丸太渡り、しなる竹の先につけた鉄の塊での鐘叩き、二の腕に剣をつけての水汲み(腕を下ろすと剣が脇腹に刺さってしまう仕組み)。あーほらほら、大差ないじゃんドラゴンボールと(そうか?)。とにかくこの映画は修行シーンが多いんですよ!ひとつの修行をクリアするたびに、主人公が確実にレベルアップしていく。その仕組みがとっても分かりやすくて面白い。こんな風に1個ずつクリアしていけば、この主人公と同じくらい強くなれちゃうかも?とか、子供ならきっと勘違いすること請け合い。ちなみに私もしてましたけどね、勘違い。庭に丸太渡りの装置とか作りたかったくらいですよ。多分たけし城みたいになるのがオチだと思いますが。
修行を終えて下山した主人公が、大ぶりの木槌みたいなのを降りまわしてる男に向かって「道具の使い方が逆だ」って言うの、子供心に物凄いカルチャーショックでした!!そうだよ、重い方を持って動かせば扱うの楽じゃん!目からウロコ!!今度喧嘩するとき使おう!!ってホント単純な子供だったな私。製作者の思うツボ。いちばん扱いやすいのはお前だみたいな。

私はこの映画本当に大好きなんだけど、誰に勧めても見てくれないのが切なくて切なくて。もーあれだな。暴挙に出ちゃおうかな。これ図書館の予算で無理矢理入荷させちゃうゾ☆
で、見事入荷された暁には、図書館バイトのみんなは全員これを見るように。私たぶん、一週間くらいこの話しかしないと思うので。
「スピード」のキアヌに嵌まってるのが自分だけなので、
だんだん辛くなってきたロクハナ。

「『マトリックス』もけっこう髪短いよ。見てみたら?」
と元気づけてくれるお友達。

「短かったっけ?確かにCG処理面倒そうだから、そんなに伸ばさないよね」

「トリニティも短かったもんね」

「あーそーそー。細木数子みたいな髪型だったよ」

「……………」

「ごめん悪かった」
ISBN:4902055007 単行本 さやか 薫風社 2005/04/20 ¥1,365

私が「松葉崩し」を「文金高島田」みたいな日本髪の名前だと思い込んでた、というのは内輪では有名な話。さぞかし優美な髪型だろうと思ってたらあれですもんね。なんかこう、垂直に交差するやつですよね。難しそうなのでやったことありませんが。……ホントにちゃんと入るのかこれ。

この本は「四十八手」をテーマに、女の子どうしで(時にはぬいぐるみ相手に)かーわいい絡みを見せてくれるイラスト集。文は三浦有為子が書いてますが、それはほとんどどうでも良いというか。三浦さん自身もなんだかちょっとコンセプトを勘違いしていたらしく、文章があんまり絵と合ってないんですよ。残念。
肝腎の絵の方はおしゃれで可愛くて繊細で、エロスを扱ってるんだけど汚しちゃいけないような清潔感もあって、素敵です。馬乗りになって相手の首に手綱を掛けてる女の子の、ほがらかで無垢な笑顔が愛らしい。炬燵で重なりながら蜜柑食べてる絵もあったかそうで良いなあ。見てると女の子の柔肌が恋しくなります。寒い日はこんな風に女どうしで乳繰り合ってたら、もしかして最高に幸福なんじゃないかとか、ストレートの私ですら思い込んでしまう。そこまでいかなくても、幸せそうに絡み合う女の子たちを見ながら「あ、ちょっといいなあ」と思う女子は決して少なくないだろう。うーんなかなかの影響力。
女の子同士なので分かりにくいかと、女子側の子には髪飾りを付けるという親切っぷり。そんな細かいとこも好きですよ。言われないと気付かないとこですけど。
イラストを描いたさやかさんは、当時20才の美術学校生だったということで、絵がまだ固まってない感じも良いんですよ。これからどんどん面白い絵を描いてほしいですね。

白雪姫の鏡

2005年12月12日 日常
友達と一緒にヴィレッジヴァンガードでお買い物。

ずっと欲しかった有名女優たちのファッション写真集「ファム・ファッション」を片手に、蜷川実花の写真集とか見てたら無駄にテンション上がってしまい、やたら何でもかんでも欲しくなる。

ふと近くを見ると、小さい子供が欲しがるような、ディズニープリンセスのキラキラ輝くラメ入りコンパクト(鏡)が。

あ、可愛い。欲しいかも。

ディズニープリンセスの中でも特に私がご贔屓な「白雪姫」(一般的に
人気ない感じが更にそそる)を選んで「ファム・ファッション」と一緒にキープ。

しばらくそのままウロウロして、他の商品を見ていた友達と合流。

私の手元を無言で見つめる彼女。と、おもむろに白雪姫コンパクトを指差し、

「それは絶対いらんだろ」

はっと我に返る私。

「まあ。魔法がとけたみたい」

無事、コンパクトを棚に戻し、「ファム・ファッション」だけを購入。良かったよかった。ハッピーエンド。
ISBN:4488802036 文庫 フランチェスカ・リア・ブロック 東京創元社 2002/07 ¥504

ごめんなさい、激しく勘違いしてました。きっと自意識過剰な女の子が主人公で、内容はエグくて荒んでて薄っぺらで、文体はナイーブ過ぎて好きになれないだろうな、って。

大間違いでした。すまん。土下座して謝る。

面白いよウィーツィ・バット!!自意識過剰で勘違いなのは私の方だったよ。
「きらきら光る文字で詩が書いてある五〇年代のタフタや、ピンクの子ブタやディズニーのキャラクターのついた、子供用のシーツで作ったワンピースを着てい」る高校生の主人公ウィーツィ。ランプの精に願い事を叶えてもらって、とっても素敵なお家に大好きな人たちと住むことに。
幻想的で「ありえない」物語なのに、登場人物たちが感じる痛みや悲しみは現実的。その両方がお互いを引きたてるから、物語はぐっと深みを増して美しく切ないものに。
「それからずっと幸せに」という意味は分からなくても、「幸せに」という意味なら分かる、実行できるウィーツィ。彼女の賢い分別と、愛情に満ち満ちた日々が続く限り、この物語は途方もなく「ずっと幸福に」続いてゆくに違いない。

彼女の想いで

2005年12月11日 日常
久しぶりに会った同級生との会話

「私ロクハナのことは忘れようにも忘れられないなあ」

「え、なんで?」

「覚えてるかなあ?学校にちょんまげのカツラ持って来た人がいてさ、みんなにかぶせようとして回したんだよ」

「あ、なんかそんなことあった気がする」

「でしょ?でもそのカツラ、子供用だったみたいで誰の頭にも入らないのね。で、『あー子供用か。こりゃ入らないわ無理だね』って言いながらロクハナの頭にかぶせたらさ」

「うん」

「スッポリ入りやがるの」

「・・・・・。そうだったっけ」

「そうだよー!みんなビックリしてたよ。なんて言うか、あれだ、『あなたがシンデレラです!!』みたいな感じ?・笑」

「・・・・・。へえ。」

「それ強烈に覚えててねー。多分一生忘れないと思う」

「・・・・・」

「ふふふふ」

「・・・・・」

え。私の思い出それだけですか。

墜落のすゝめ?

2005年12月10日
「堕落のすゝめ」から飛んできてるみなさん再びこんにちは。

なんかあれだ。お姉さん間違えちゃった。ごめん。
「堕落のすゝめ」のオーナーさん、Sugarじゃなくてsugarなんだって。
どっちでもいいんじゃないのとお姉さんも思うんだけど、

「かっこわるいから嫌」

とか言いやがってね。もー男の子って難しいナ。
sugar、代数の再試もダメダメだったくせにね。関係ないけどね。

まあそんなわけで要望通りちゃんと訂正しといたから、
これからは心置きなくかっこいい男子になってみやがれ。ははーん。
(後半私信)

フェティッシュ

2005年12月9日 映画
DVD アミューズソフトエンタテインメント 2002/03/01 ¥3,129
殺人事件に異常な興味を抱くガブリエラの心を捕らえて離さないのは、「ブルー・ブラッド・キラー」。事件に関する記事を探してはスクラップする毎日を送っていた。ある日、殺人現場専門の清掃会社の存在を知った彼女は、迷わずそこに転職。「ブルー・ブラッド・キラー」の現場に行きたいと申し出るが…。

郊外の小さな町。ノスタルジックな色調の穏やかな風景の中、突如路上にドサリと落ちてくる死体。騒然となる広場。布がかけられた死体の傍を、大人たちが離れた一瞬、それまでの様子を釘づけで見ていた少女がそっと近づき、布をめくり上げる…。
素晴らしいオープニングですね、堪りません。布をめくらずにはいられないガブリエラの衝動、その興奮がひしひしと伝わってくる(笑)。そっから先も、多分あんまりまともに生きてないわなこの娘、とこちらに予感させる見事な演出っぷりでありました。
この映画はなんといっても主人公のガブリエラが魅力的。殺人現場が見たいばっかりに嬉々として清掃員になっちゃう時点でかなりいかれてるが、その姿はなんだか「自分の夢に向かって真っ直ぐつき進む」汚れなき純粋さで満ちていて妙に素敵(笑)。きっとこういう風に殺されたに違いない、ここで刺されて、反対側の壁に衝突して、ここで床をはって逃げ、ここでもう一度刺されて…と、刃物片手にシミュレーションする彼女の動きは見とれてしまうほど美しい。バレエの一幕でも見ているようだ。殺人者役のウィリアム・ボールドウィンも、這いつくばって逃げようとする女のドレスのすそを踏んで見下ろしているあたり、なかなか見事な変態っぷり。彼に刺されまくった瀕死の女性たちが、ものも言わずにただのそのそと床を這っている姿は凄まじく気持ち悪くてゾッとする。ひょっとしてコーエン兄弟の「ブラッドシンプル」を意識してるんだろうか。あれも相当気色悪かったもんな。
これもまたアッサリしたエンディングで拍子抜けした方もいるでしょうが、ガブリエラの変人っぷりに好感すら抱いてた私としては大いに満足。あっはっは、良かったねガブリエラ。という感じ。彼女を見てるとなんだか、うん、変人でも大丈夫だな。私もたくましく生きて行こう、という変な勇気がわいてきます。
ISBN:402257822X 単行本 夏石 鈴子 朝日新聞社 2003/04 ¥1,365

なぜあの人やあの人が落ちて自分が受かったのか、いくら考えてみても選考基準や決め手はさっぱり分からぬまま就職試験をパスしていたみのり。短大卒。20才。出版社に入社。配属先は「受付」。
自分の覚束なさとヘンテコな社会。なんだかさっぱり理解できない人や、まったくわけの分からない仕組み。今まで自分が培ってきた常識と、外の世界の、なんと大きく噛み合わないことか。そこに生じる違和感に戸惑いながらも、どうにか折り合いをつけてゆこうとするみのり。その姿は頼りないが、清々しく健気である。

私は夏石鈴子の言葉使いが凄く好きだ。言ってることがすっと入ってきてストンと腑に落ちる感じ。「そーそー!そーなの!!」みたいな大袈裟な共感では決してない。「あ、そうか。そうだ。そんな風に思ってた」そういう静かで確かな納得。それがあんまり自然に語られるので、知らないうちに心を揺さぶられていて、気がつくと「あれ、なんでこんなに切ない気持ちになってるんだろう」と驚いてしまうくらい。
ヘンテコ社会に翻弄されつつも、その中で自分の正義を実行できるみのり(電話線を抜いて絶対電話を受けようとしない人がいるので、電話線が絶対抜けないようにセメダインで固める・笑)。「みのり、頭いいね」と感心されて、「え、自分では意地悪だと思ってた」。こんな噛み合わなさも良いなと思う。これから先はまったく何があるか見えないが、最後は不思議と晴れ晴れした気持ちになります。

リベンジ

2005年12月8日 日常
今日のバイト相手は男子(21)です。
前回女子相手に空振りだった男ウケ服の効果はいかに。

「…頑張ってる中学生みたい」

あー何故か真逆の方向に。OL路線目指してるのに。
ISBN:4560027358 単行本 リディア・デイヴィス 白水社 2005/10 ¥1,995

すごい本を見つけてしまった。こんな本を「偶然手にした」翻訳者の岸本佐知子も凄いが、それをまた「偶然手に取った」私も凄い。天才的な勘の良さ。見事な嗅覚。喩えるならトリュフを嗅ぎつけるメス豚。喩えるんじゃなかった。

言うまでもないがいちばん凄いのは作者のリディア・デイヴィスです。本邦初翻訳。1ページにも満たずに終わる短篇から、私小説、旅行記など、実に様々な体裁の文章が並ぶ。ブローティガンのブツ切り小説に慣れてる私でもあっけに取られるような並び。そしてひとつひとつのなんと、予想外で面白く、ふいをつかれることか!
例えば「地方に住む妻1」という短篇。息子と話したくて電話をかける妻1とそれに対して不機嫌に応じる妻2。息子は妻2の声が不機嫌だったので、父親の妹からの電話だと思ったと妻1に言う。いつも怒っている電話魔の厄介な叔母だ。妻1は以前は自分がその叔母から夫を守る立場にあったことを思い出し、今は自分が妻2にとって「厄介な叔母」と大して変わらぬ立場にあるのではと考える。ここまでは普通。書き方がちょっと独特だけどまあ理解できる。この作者のあんまり普通じゃないところは、そこから更に「未来の妻3」にまで想像が及ぶところ。未来の妻3は妻2の想像の中で、「厄介な叔母」に加え妻1、妻2からも夫を守っている。
あまりにも日常的で平和で平凡で、ありきたり過ぎて気付かなかったことに対し、作者はいとも簡単に目を向け、指摘する。あっさりと。そのことによって物語は予想もつかない方向に展開し、理屈は覆されて新たな理屈を生み出し、新たな理屈は理屈として語られてるうちにまたいつのまにか覆されて古い理屈に戻り、更に覆されるということについての理屈についても言及され、すべての理屈が通りつつも何がなんだかさっぱり分からなくなってゆくのである(笑)。この催眠術のような独特の語りは、読者の心を落ち着かなくさせつつも病み付きにする。特に私のような理屈っぽい女にとっては堪らない。もうすっかり虜である。

一篇、読んだ覚えのある話が入っていて「あれ?」と思ったら、ポール・オースターの「トゥルー・ストーリーズ」の中の一篇と同じ内容だったんですね。リディアは当時オースターと付き合っていたので、その時のある経験をお互いにそれぞれ短篇にしたらしい。リディア・デイヴィスの小説に登場人物の名前はほとんど出てこず、一人称は「彼女」や「私」や「私たち」という何ともおぼろげなものばかりである。それも総て誰とでも入れ替え可能なような、曖昧なものだ。だからオースターとの私小説という短篇も、生々しさのようなものとは一切無縁。そういうのが苦手な方は安心して大丈夫ですよ。

最後に、短篇「二度目のチャンス」から。十八歳で結婚して後悔しても、二度目の結婚をまた同じ十八歳ですることは出来ないし、相手だって同じというわけにはいかないのだから、同じ失敗を二度するなと言われても無理だ、という理屈。私はかなり笑いました。
ものごとを大まかにしか見れないのは、私の最大の欠点かもしれない。

ウォーキングダイエットのデューク更家も
お笑い芸人のレイザーラモンHGも

概ねテリー伊藤だと思って見ている。

イエローキャブの野田社長と夜回り先生の水谷さんを間違ったこともあるし、
国仲涼子と加藤ローサは未だに全然区別がつかない。

インパルスの板倉さんが女装してるのを見て

「すげえキレイ。柴咲コウみたい」

と言って失笑をかったこともある。柴咲コウはないんじゃないの、いくらなんでも。いやホントに似てたんだって、物凄い目ヂカラだったんだって。力説するも、誰も信じず。当たり前か。

今私にできることは、新しいメガネを買うことだな。
Video Game RIOT 1992/09/04 ¥7,770

ほーらあるじゃん「ドラゴンナイト」(※エロゲー)。

今日はバイト男子君とそのお友達男子君でゲームのお話に没頭してまして、私を放ったらかしであれやこれやと盛り上がっておりました。で、なんか「ドラゴンナイト」って言葉が聞こえたような気がしたので、あれか?あの「ドラゴンナイト」か?!と思わず反応。

「ね、昔ドラゴンナイトっていうエロゲーなかった?」

「…エロゲーっすか?」
「知らない。聞いたことない」

「嘘お。有名じゃん!!」

「多分ないですよ」
「うん、初めて聞いた」

えええええ、まじか。じゃあ何の話してたんだよ君ら。
なんかよく分からなかったけど、RPGのジョブかなんかだったらしいドラゴンナイト。ふーん、悪かったねゲーム疎くて。そして何だか私だけ不健全で。

センセイの鞄

2005年12月7日 映画
DVD ビクターエンタテインメント 2003/11/28 ¥5,985
川上弘美の小説「センセイの鞄」を映像化したドラマ。40歳を目前にした女性と30歳近く年の離れた高校時代の“センセイ”とのシンプルで心温まる恋模様を描く。出演は小泉今日子、柄本明ほか。2003年2月、WOWOWにて放送。

感謝したい。WOWOWは本当に素晴らしいドラマを作ってくれた。演出が向田邦子のドラマを手がける久世光彦と聞いた時点でかなり期待していたが、出来はその期待を遥かに上回るものであった。大袈裟な表現ではなく、ほとんど奇跡のような作品だと思う。
原作の川上弘美作品は好きでよく読んでいた。しかしこの「センセイの鞄」は、私にとって特に印象に残る作品ではなかった。読後の感想は正直言ってほとんど何も残らなかったくらいである。だからこのドラマを見たときには、本当に「やられた」という物凄いショックを受けた。私は一体何を読んでいたのだ。こんな凄い作品だったのか。自分の読み込みの浅さとドラマ版の解釈の深さに愕然としながら、ラストでは月子(小泉今日子)と一緒にウオーンと声をあげて泣いてしまったのである。
センセイの鞄の中、真っ暗な闇が映されて、そこから月子のお腹の底から這い上がるような声が響いてゆく。一瞬何が起こっているのかよく分からない、このラストの演出、私最高だと思うんですけどみなさんどうですか??そもそもWOWOW放送用に作られたドラマだったので見た人自体が少ないと思います。でも、これを見ずにすませるなんて勿体無い。作品の出来は私が保証するので是非見てください!!月子=小泉今日子というキャスティングに疑問を持つ人も多いと思いますが、私は彼女の演じた月子、好きですよ。大好きです。あんな風に、布団の中でセンセイを待ってる月子、素敵じゃないか。原作で嵌まった方もまったく作品知らない方も、絶対楽しめると思います。そのくらい素晴らしい解釈と演出を兼ね備えた作品です。お勧めです。是非。

最後に余談ですが、月子が身につけている服や小もの、どれもとっても素敵です。これも「月子のキャラにしてはおしゃれ過ぎる」と批判されちゃうかなあ。でも私は好きなんだけどなあ。ドラマが終了した後、感動して泣きながら「月子の帽子視聴者プレゼントとかないかなあ、ぐすぐすっ」などと思ったくらい(汗)。

墜落のすゝめ

2005年12月7日
Sugarのリンクから飛んで来てくれてるみなさんこんにちは。
紹介文の「美人司書」って言葉にさぞかし胸躍らせておられることでしょう。ごめんね、あれ、嘘。ホントは

「美人巨乳清純派知的メガネ萌え系健康優良不良少女(15)」

なの。てへ☆そんなわけでこれからもひとつよろしく。

あ、あとなんか、こっちからそっちにリンクはれないみたい。ごめんね(ヘッポコサイトで)。代数の勉強はやった方が良いと思うよ。うん>Sugar。(思いっきり私信)
DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2003/12/17 ¥4,179
ビルのエレベーターを爆破した男が、ロサンゼルス市警のSWAT隊員であるジャックに挑んできた。時速80キロ以下になると爆発する爆薬をバスに仕掛けたというのだ。ジャックはバスにとび乗ったが…。

短髪マニアの私にストライク。ううううう、短髪キアヌかっこいいいー!!萌えー!!SWAT隊員てことでガタイも最高。素晴らしい。や、前にも見てるし内容全部知ってるんだけど、それでもかなりドキドキしてしまった。これアクション映画としてもかなり出来が良いよね。キアヌに夢中ですっかり忘れてたが、あらためて見たらサンドラ・ブロックも良いなあ!アクセル踏んでる生脚がたまらん。乳母車跳ね飛ばしたときのリアクション「Are you sure?? Are you sure??」がメチャメチャ可愛くて、思わず抱きしめたくなってしまったよ。うむ。買って良かった。

「YASHA」のクロサキ中尉のモデルが「スピード」のキアヌだと聞いて買いに走った、という動機は内緒。
マンガ喫茶でうっかり『Ray』(ファッション誌)など読みふけってしまったばっかりに、「そうか、世の中の女子ってこんなにフェミニンな格好してるのか」と頭の中が間違った認識でいっぱいに。そのまま(間違ったまま)勢い余ってFerouxでミニスカート購入。ライトグレーとピンクのチェック。ガーリーにプリーツ。おまけにスソからレースが覗くというフェミニンっぷり。参ったか。ピンクのトップスに白のカーディガンを合わせ、合コンでも行くのかお前はという格好で職場へ。

「て、なんで女子の私と組むときにそういう格好で来ますか」

「いやその…男子相手だと微妙に恥ずかしいというか」

『Ray』は「どうしたら男性にウケるのか」を徹底追及した雑誌だということを、あんまり理解していなかった私。うん、ちょっと、根本的に間違ってた。ごめん。
ISBN:4309203582 単行本 メグ・キャボット 河出書房新社 2002/02 ¥1,680

ごく普通の女子高生ミアが、突然プリンセスの立場に祭り上げられちゃって「オーマイゴッド!」とか言いながらプリンセスレッスンやら恋やら友情やら家庭内のゴタゴタやら代数の勉強やら陰謀やらを相手に「しょうがないからやるけども。でも無理だと思うんだ実際。これでも頑張ってるんだけど!」という姿勢で奮闘するお話。どこまで行ってもこの普通っぷりが崩れないのがミアの魅力。かっこいい男の子の外見にくらっと来てても、自分では彼の「内面の美」を愛してると思い込んでるとことか、可愛いよなあ。よくある間違いだけど(笑)。親友リリーとその兄マイケルも良い味出してる。彼らの口喧嘩を聞きながら、自分の知らない単語がポンポン出てくるので「うわあ、二人とも、アッタマいい!」と感心しているミアもまた面白い。
プリンセスになろうがなんだろうが、自分のできることには限度がある。そういうミアの常識感というか「身の程」を知ってるところが、この物語を嫌味のないものにしていて、カラッと楽しませてくれるんじゃないかな。プリンセスに向かって「身の程」ってのもなんか変だけどね。
DVD ジェネオン エンタテインメント 2002/06/07 ¥4,935 高校を卒業したものの、いまだ進路も決めることなく不安定な心根のまま遊びほうけているイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。ある日ふたりは、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモア(スティーヴ・ブシェミ)をからかおうと呼び出して尾行するが、イーニドは次第に彼のことが気になり始め…。

生まれて初めて「メガネ似合ってるっぷり」で負けたと思った。メガネかけて生まれてきたとしか思えないソーラ・バーチ。完敗だ。最高だ。とても敵わない。勝負になりません。私負けましたわ(回文)。
イーニドのダメっぷりは見ていて大変身につまされ、切なくなったりじれったくなったりしつつも、果てしなくいとおしい。「死ね」と毒づいて即座に「働け」と返されてるあたり、まさに自分を見ているようだ。はははは。どうでも良いが、私は「シネ」と毒づいてるイーニドが大好きである。
何やってもちぐはぐで、ズレて、滑り落ちてしまうイーニド。失われた音楽には耳を傾けることができるのに。もみ消された歴史を明るみに出すこともできるのに。父親とその恋人にうんざりしながらポップコーンを売ってる彼女より、来るはずのないバスに乗って町から出て行ってしまう彼女の方が、私はずっと腑に落ちる。そんなわけで「逃げじゃねえの」と取られてるかもしれないラストも、私は結構納得が行ってるんであります。
ソーラの隣りにいる美人さんはスカーレット・ヨハンソン。スタバチックなカフェで働く彼女の美しさはちょっと見もの。可愛いぞー覚悟しとけ。ブシェミはなんだかんだいって非常にモテモテ。なんだよ、あんたイーニドよりずっと上手くやってんじゃん、と突っ込みのひとつも入れたくなる。入れたけど。彼はあんなに変な顔なのになんで素敵に見えるんだろうな。ソーラの着てる服は全部可愛くて、あと10才若かったら絶対真似するのに!!と残念でならない。

透明人間の失踪

2005年12月4日 読書
ISBN:4091670024 コミック 吉野 朔実 小学館 2003/08/23 ¥530

この表紙は大好きだ。私は嫌いな絵があまりない分、ずば抜けて好きな絵も少ない。しかし吉野朔実の絵は例外的にめちゃめちゃ好きである。彼女の描く少女たちの真似をして、今まで何度も前髪を短く切ってきた。そしてそのたびに「あーあ」って思ってきた。横から見ると特に悲惨だ。いやそんな話は今いいか。

吉野朔実を初めて読むなら、この短篇集はかなりお勧め。わりと新しい作品集だし、狂気も憎悪も美しさも救いもバカバカしさも、すべて堪能できるから。表題作の「透明人間の失踪」は、恋人が語っていた名前も会社名も身分も生い立ちも全部嘘っぱちだったと気付いたヒロインが、彼を探しに奔走する話。その過程もコマ割り(?)が効いてて面白いんだけど、彼が見つかってからがまたゾッとする場面の連続で目が離せない。このヒロインの髪型にも憧れたっけなあ…て、結局そこに落ち着くのか。行動を起こし、すべて片付けた後に、屋上で弁当食べてる彼女の画が私は好きだよ。

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